おすすめマーケティング記事 2016.02.28

ニュースアプリの「これから」を自分なりにかなり真剣に考えてみた。

今年Microsoftさんがニュースアプリを発表しましたね。グノシー、SmartNewsからはじまりまさにニュースアプリ戦国時代。ニュースアプリでニュースに触れる機会が増えた、という調査結果も。我々の暮らしに徐々に入り込んできているニュースアプリですが、ちょっと待てよ、ほんとにこのままでいいの?スマホにインストールしたニュースアプリ、いつの間にかほったらかしってこと、ありませんか?

・ニュースアプリ比較最前線!皆が見ているニュースアプリとその特長

 

キュレーションのその先へ

と、言うわけで今回は前回からさらに掘り下げたニュースアプリに関する比較をしながらニュースアプリの「これから」をわりとガチで考えてみました。なぜって?これからのニュースアプリは、ただのキュレーションアプリを越えた次の次元へと向かっていくからです!

現在の多くのニュースアプリは、情報のセレクトショップ状態。セレクトショップとしての独自性を出したり、システムを開発したりしているワケです。ただ今後は、ニュースアプリは、そう簡単には成功を獲得できないようになるでしょう。

今回は、いくつかの特徴あるニュースアプリを比較して、今後どうしていったらいいの?といったことに思いを馳せてみました。

 

今回の記事に関連するアンケート調査
・マーケッターが最も利用するニュースアプリは「日本経済新聞電子版」

 

日経電子版

MRCでは全国の20代~60代の男女235名に「マーケティングトレンドに関する調査」を実施。その結果マーケティング担当が最も利用するニュースアプリは「日本経済新聞電子版」という結果になりました。

動きのあるビジュアルでデータを表現したり、日経記者が金融・マーケットやテクノロジーの最前線やトレンド情報までを解説。海外支局からの電子版オリジナル映像があったり、著名人の経営ブログが掲載されていたり、オリジナルコンテンツが盛り盛り。

今のところ、ニュースアプリでは、独自のコンテンツをアウトプットするコンテンツ・イズ・キングに徹底しています。2016年1月現在は月額4,200円(税込)で利用可能。「オリジナルコンテンツを作れるところに、ニュースアプリあり」といった考えに立てば、今後は、雑誌社や出版社のコアターゲットへ向けたニュースアプリなども増えていくかも。

nikkei

 

NewsPicks

NewsPicksの大きな特徴といえば、各業界の専門家や友人をフォローすると、彼らがオススメ(Pick)する記事で自分の紙面が構成されるということ。著名人や専門家や友人の価値観を吸収することができれば、1つの良いブレーンを手に入れたようなものですね。

ニュースに対して著名人が自分の専門性だったり、独自の価値観でコメントを付けます。まぁいろいろなコメントがありますが、コメントを見ているだけでも結構楽しめます。なので、ニュースの本質を掴みやすいメディアとも言えます。NewsPicksは、編集部を作って質の高い記事を出そうとしていて、キュレーションの機能性を高めるだけでなく、独自コンテンツ路線を目指すようです。これは、日経電子版とはある意味逆で、「ニュースアプリを作るところに、オリジナルコンテンツあり」といった流れ。やっぱりコンテンツなのか。

newspicks

 

カメリオ

カメリオは、人工知能型のキュレーションアプリで、300万以上のテーマから好きなテーマをフォローすることで、徐々に自分色に染まっていくアプリ。カメリオでは、「アプリの速さ」の改善を行い、テーマの読み込みを5〜10秒から1.5秒に短縮。この施策だけで継続率が2〜3%上がったという結果を得ているそう。

カメリオは、当初はユーザーが最初にフォローするテーマの数を増やすことで、アプリの継続率が増えると予測していたそうですが、結果は初期のテーマのフォロー数とアプリの継続率には相関性はなく、むしろ「最初の3日間で読んだ記事数」とアプリの「継続率」が相関し続けることが分かったそうです。

カメリオは、「カメリオAPI」というAPIが売上の柱みたいですね。カメリオで培った技術をメディアやアプリに提供するという感じ。実験台としてのニュースメディアをリリースし、技術やデータやノウハウを他者のメディアやアプリに提供するという流れは、開発会社としてはある意味良いのかもしれません。

camerio

 

ハッカードール

週5日以上使用しているヘビーユーザーが70~80%もいるDeNAのオタク選抜が作ったニュースアプリ。アニメやゲーム、ラノベ(ライトノベル)などのサブカルニュースが盛りだくさん。アプリにはゲームがあり、ハッカードールのキャラクターをゲーム会社に登場させ、交換条件としてハッカドールでもそのゲームをプッシュするということを行っところ、相互送客でインストールが激増。

また、ハッカドール公式キャラクターの声優が出演するニコニコ動画のバラエティ番組は、毎回3万人ほどの視聴者を獲得。さらにさらに、その番組をきっかけに毎回数千人がアプリを落としてくれるそうです。3万人の視聴から数千人のダウンロードとは驚異のコンバージョン率。担当者いわく、このカラクリは、視聴者によるTwitterの実況ツイートが「目で見える視聴者数」以上に影響力を作っているとのこと。

ニュースアプリというと、全ジャンルをいかにキュレーションするかということが重要視されがちですが、ライバルが今後も増えていく中で、コアターゲットのニュースアプリがどんどん作られていくかもしれません。

hackerdoll

 

動画deニュース連続再生!

FNNや朝日新聞などで配信されているニュースを試聴できるアプリ。海外もあり、最初にチャンネルを選ぶだけで、後は連続再生可能。煩雑な操作が必要ないのもウリ。何より動画で気軽に情報を得られるというのは、他のテキスト系ニュースアプリにはない特徴。映像ではなく、音声だけでも十分内容が伝わるから、ラジオ的な聴き方でもニュースアプリとして使えます。動画はコンテンツとしていろいろな意味で優れています。それをニュースアプリ化したのがニクイ。

doga

 

Pulse(パルス)

Pulseは海外ニュースがチェックできるニュースアプリ。このPulseを取り上げた理由は、世界ではビジネス向けSNSとして超メジャーなLinkedInが買収したニュースアプリだから。ドイツの統計調査企業Statistaのデータによると、B2C領域において88%もの担当者がLinkedInを利用しており、これは第1位のFacebookの89%とほぼ同じ数字で、第3位のTwitterが86%と、世界規模で見ると、LinkedInの影響力はすごいですね。

今後のLinkedInやPulseが日本でどのように捉えられていくかは未知数ですが、ぜひ、注目して欲しいニュースアプリ。

pulse

 

Notify

NotifyはFacebookさんが発表した、興味関心のあるソースから発信されるスポーツ、ニュース、映画、音楽、ショッピングなど様々な情報の通知をまとめて受け取れ通知ニュースアプリです。

Notifyを利用するためには、Facebookアカウントが必要。Facebookさんとしてはユーザーの興味に関するデータを取得することができ、これを二次利用することでさらなる強固な地位獲得を目指しているのかも。日本では検索エンジンとニュースサイトの組み合わせで、確固たる地位を築いたYahoo!さんがありますが、今後はSNSとニュースアプリの組み合わせが、勢力を増すかもしれませんね。

notify

 

News Pro

NewsProはMicrosoftさんが2016年1月27日にリリースした、iOSユーザー向けのニュースアプリ。Bing Newsと連携していて、ソーシャルネットワークの情報を元にインターフェイスをユーザーにパーソナライズしています。ユーザーはLinkedInかFacebookでサインインが可能。興味関心に基いた記事がホームフィード上に流れるようになります。

newspro

 

コンテンツは「回す時代」から再び「創る時代」へ。そしてプラットフォームは?

インターネットやニュースアプリなどの利点は、現在の資産を技術と組み合わせて新しい用途に変革させることだとも言えます。ただし、システムが専売特許的なものではなく、一般的な人たちがカスタマイズできるぐらいのツールになってしまうと、その価値はなくなりますね。

現状のニュースアプリは、既存の誰かの創ったものを「回す」、その「回す」ための技術、デザイン、広告という形で進んできました。アルゴリズムの精度を上げて適切なタイミングで適切な情報を届ける。果たしてそれが正解なのか?とも思います。結局ニュースアプリは「創る」に回帰するのではないか?つまりはやっぱり「コンテンツ」なんだと。あるいは「徹底したセグメント」か。

今回様々なニュースアプリを比較しながら感じたのは、MRCで行った「マーケティングトレンドに関する調査」の結果にあったとおり、「日経電子版最強説」。月額4,200円にもかかわらず、マーケティング担当が最も利用するニュースアプリとなっているのは、やはり、日経電子版でしか手に入らない「コンテンツ」が豊富でお金を払う価値があるから。単に世間について行きたいだけなら、テレビとヤフーニュースで十分ですよね。

もうひとつ。ニュースを閲覧するプラットフォームとしてのSNS。タイムライン上でニュースがシェアされ、それが最初のコンタクトポイントになることも最近多いです。配信面としてタイムラインは今後露出が増えていくのでは、とも思います。

スマホ化、アプリ化でニュースの閲覧環境は間違いなく変わってきています。

情報過多な現在、ユーザーは「トレンドについて行く」はもちろん、「自分に合った」情報にいかに接触できるかを常に意識しているハズ。そしてその情報が「そこでしか見れない情報」だったら。百花繚乱のニュースアプリ戦国時代。生き残っていくのはどんなニュースアプリか。

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