Instagramのアルゴリズム変更、その先にあるものとは!?
1.Googleは見ないらしいです。
ちょっと前ですが割と刺激的な見出しの記事を目にしました。
“Googleは使わない、SEO対策しているから”
http://jp.techcrunch.com/2016/03/03/istagram-genking/
そう。目にした方も多いのでは?著名なインスタグラマーであるGENKINGさんのインタビューですね。Googleは使わないんですって。
SEO対策されていたり、広告が表示されるから「リアル」じゃないそうです。たしかに。妙に納得。
そんな中飛び込んで来たのがこのニュース。
“Instagramが表示アルゴリズムを一新”
http://jp.techcrunch.com/2016/03/16/20160315filteredgram/
それまで時系列で表示されていたタイムラインが「もっとも関心を引きそうな」順になるそうです。ユーザー・エクスペリエンス、つまり利便性や体験を優先させたってことですかね・・・ちょっと待てよ。なんか他のプラットフォームと展開が似てないか?
今回の記事に関連するアンケート調査
Instagram広告閲覧者の2割が、動画広告からアプリをダウンロード
2015年、最も成長したSNSは「Instagram」で、利用率が1.5倍に
2.Googleの歩みからInstagramの歩みを予想してみる
というわけでちょうどGoogleのSEOがネタにあがったので、さくっとその歩みを振り返りながら、Instagramの今後に思いをはせてみた。
1998年Google誕生 「PageRank」という画期的なアルゴリズムが導入される
→外部リンクを不正に操作する業者急増
2003年~2010年 いろんなアルゴリズム変更
→まだ結構外部リンクでなんとかなった
2010年 「Caffeine」というインデックスシステム導入
2011年 「パンダ・アップデート」導入
→SEO業界に激震。「コンテンツの質」が重視される
2012年 「ペンギン・アップデート」導入
→SEO業界に激震。外部リンク業者が一気に淘汰される
2013年 「ハミングバード」導入
→さらにアルゴリズムがかしこくなる。より「コンテンツ」重視の傾向に
2015年 「RankBrain」導入
→人工知能のアルゴリズムが新たに追加
・・・かなり雑なまとめですが、だいたいこんなカンジですかね。より良い検索体験を提供したいというGoogleとより上位に表示させたいというスパム業者との戦いの歴史でもありますね。アルゴリズムは洗練され、機械学習を用いた人工知能まで登場しました。Instagramはどうなるんでしょうか?こんなカンジでしょうか?
2016年Instagramがアルゴリズムでコンテンツの表示順序を変更
→それにあやかろうとする業者が出現。SEOならぬ“IEO(Instagram Engine Optimization)”が流行る。
20XX年Instagramが画期的なアルゴリズムを導入
→IEO業者が駆逐される
20XX年Instagramがとどめのアルゴリズムを導入
→IEO業者が駆逐され「コンテンツ」の時代へ・・・
・・・オチが見えてきましたね。
3.結局はやっぱり「コンテンツ」
アルゴリズムである以上、それを逆手にとる手法は確実に出てきます。そして、アルゴリズムはそれを駆逐するように働きます。マーケティング・リサーチ・キャンプの調査では2015年最も成長したSNSは「Instagram」でした。また他のSNSに比べて「広告に違和感がない」という調査結果もあります。まぁ注目されているってことですね。当然「アド」もばんばん入ってくるでしょう。ある意味「リアル」ではなくなるかもしれません。
テクノロジーの進化に追いつくのは大変。SEOも超巨大サイトでない限り、コンテンツのきめ細かなPDCAを回していく方が、アルゴリズムを追いかけるよりも手堅いように思う。残念ながらInstagramにはFacebookのようなインサイト機能はまだないけれど、近い将来、よりきめ細かな運用がされていくでしょう。
人が集まれば企業が集まる。その結果「リアル」は失われていくワケですが、そうならないように「ユーザー体験」を考えて「コンテンツ」を提供していくというのが、プラットフォーム側と企業側が取り組むべきことだなと思いますね。
いいですか?繰り返しますよ?
そう。「コンテンツ イズ キング」です。
Instagramについてはいろいろと調査をやっているので、ぜひ参考にしてください。分析ツールでわからないことはネットリサーチで。
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