おすすめマーケティング記事 おすすめ 2016.04.12

マーケティング担当に見て欲しい、プッシュ通知をより効果的に運用するポイントとは!?

【記事要約】
アプリ利用促進の手法として定着している「プッシュ通知」、DAU向上やリテンションアップに効果を発揮しますが、一方で、乱発するとユーザー離れを起こすこともあります。この記事では、そんなプッシュ通知について、承諾状況や開封率に関する独自調査から課題をひもとき、事例を交えながら、効果的なプッシュ通知運営について考察しています。

 
 
目次:

 
 
先日、ウェザーニュースアプリのプッシュ通知が一新されているのを発見しました。
 
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参照:weathernews
 
スマートフォンのGPS機能と連動させ、今いる場所の雨ぐもの状況をプッシュ通知で知らせてくれるというサービスです。これの何がいいかというと、映像とアニメーションで雲の動きをわかりやすく表現しているとこと。これからの天気状況が一目でわかる、それによって、その先にあるコンテンツを見ようという気になりました。参考記事では「アプリを起動することなく確認できる」とありましたが、これを見てもっと詳しくみたいと思うヒトも多いのではないでしょうか。
プッシュ通知について、ワタシ自身は基本的にオフにしているアプリが多く、届いても見るものは少ないです。ただ、ウェザーニュースのようなプッシュ通知なら見てもいいかなという考えになりました。ということで、今回はどういうプッシュ通知が効果的なのかという課題について、いろいろと考察してみました。
 

 

 
 

調査から見る「プッシュ通知の現状況」

 
まず、そもそもプッシュ通知とは?ということについてさらっと確認しておきます。プッシュ通知とは、アプリ開発側(企業)が定期的にユーザーに使用してもらうために、スマホやタブレットに向けてお知らせやクーポンなどの情報を送り、利用喚起を促すものです。ユーザーはプッシュ通知をどのように利用しているのでしょうか。まずは通知の承諾状況(オン/オフ)に関する調査を見てみましょう。

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参照: MRC プッシュ通知に関する実態調査

 
上記はスマートフォンを使用する、10代~50代の男女1,000人を対象に調査した結果です。「プッシュ通知はすべてオンにしている」が15.5%、すべて「オフにしている」が6.9%なので、ユーザーは「プッシュ通知」についてどちらかというと肯定的といえそうです。しかし、「アプリによって使い分けている」の比率が約7割を占めていることから、プッシュ通知の多くはユーザーによって「仕分け」されているということも読み取れます。では、届いた通知は実際に開封されているのでしょうか。
(以下はプッシュ通知の承諾をしていると答えた10代~50代の男女、860名を対象にしています。)

 
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参考:MRC プッシュ通知に関する実態調査

 
こちらでは、「基本的にはすぐ見ることが多い」が21.3%、「内容によってはすぐ見るが、後でまとめて見ることが多い」が57.1%、「内容に限らず、後でまとめて見ることが多い」が15.3%と、「後で見ることが多い」という比率が全体の約7割を占めており、「すぐ開封する」が全体の約2割しかないという事実がわかりますね。
では、「開封されやすいアプリ」のジャンルはあるのでしょうか。こちらはプッシュ通知を承諾している10代~50代の男女、860人を対象に、「ジャンル別の開封状況」を調査しました。

 
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参照:MRC プッシュ通知に関する実態調査

 
調査では、SNSアプリの開封頻度が「頻繁に開封する」が42.3%と、他のジャンルアプリと大きく差をつけて、開封頻度が高いことがわかります。やはり、SNSは日常のコミュニケーションツールとして使用されているので、開封頻度も高いのでしょう。SNSのプッシュ通知について、その具体的な利用状況も調べてみました。

 

 
 

SNSとインタビューからわかったプッシュ通知の「イマ」

 
以下は、直近1年間でファッションアイテムを購入し、LINEでECサイトのお知らせを受け取ると回答した、20代~50代の男女169名を対象に調査しています。まずはLINEのプッシュ通知承諾状況からどうぞ。

 
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参照:MRC ECプロモーション別消費行動調査

 
「全てのアカウントに対して、通知をオンにしている」が43.8%、「いくつかのアカウントを自分で選んで、通知をオンにしている」が39.6%と、通知を承諾している比率が、合わせて8割以上になっています。また、上の調査同様、SNSでも、ユーザーは企業別に使い分けをしていることが読み取れますね。メッセージはどれくらい読まれているのでしょうか。

 
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参照:MRC ECプロモーション別消費行動調査

 
開封状況の調査では、「全てのアカウントのメッセージを読む」が34.9%、「どちらかというと読む」が37.3%、合わせると7割を越えます。また「メッセージを読む」と回答した122名から「商品の購入きっかけとなるか」を調査したところ、「購入のきっかけになる」が42.6%、「どちらかというとなる」が36.9%と、合わせて8割以上がポジティブな結果となりました。調査の結果からすると、LINEでのプッシュ通知はかなり効果があると言えそうですね。

ただ、プッシュ通知について社内の「ワカモノ」にインタビューしたところ、こんな意見もありました。
 

●25歳男性(趣味:バドミントン)

キホン的にアプリによってプッシュ通知は使い分けてます。
よく使うアプリでも自分から情報を見に行きたいやつはオフにしてますがそれ以外はオフにしています。
ニュースとか最新の情報がほしいやつは割とオンにすることが多いです。
やっぱプッシュ通知ががんがんなるのはうざいですからね。
ちょっとため口とかフレンドリーなプッシュ通知は思わず見てしまいます。

 

●27歳男性(趣味:DIY)

メッセージ系のアプリはキホンプッシュはON。全部チェックします。
あと、他はセール情報とか自分に必要なやつだけプッシュ通知をオン
にしているので、オンしているやつは全部見ますね。

 

●29歳女性(趣味:野球観戦)

私もプッシュ通知は受け取りたいと思ったヤツだけキホンONにしてます。
ニュース系は割とみることが多いかも。特に「緊急」とか「号外」みたいなやつは。
でも1日20件ぐらいくるプッシュ通知のうち見るのは2~3件ぐらいかな。
LINEを除けば。

 

●24歳女性(趣味:車、バイク)

プッシュ通知はアプリによってオンオフ切り替えてます。とりあえずオフにすることが
多いかも。アプリを実際に使ってみて、それでよさそうならオンにします。
自分の興味のあることで、あまり絵文字とか奇をてらわずにわかりやすいプッシュ通知が好きですね。
うーん、私も1日20件ぐらいきて、そのうち見るのは4~5件かな。あとはスルー。

 
調査結果と同じように、「アプリによって使い分けをしている」という意見が多いですね。
さらに、「承諾はしているけど読んでいない」、「がんがんなる通知はうざい」という事実もあることがわかりました。実際にMRCの調査でも、ネガティブな調査結果もあります。

 
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参照:MRC プッシュ通知に関する実態調査

 
上記は「プッシュ通知を承諾している」と回答した10代~50代の男女、860名を対象に調査しています。「大量のプッシュ通知でアプリを削除したことがある」にあてはまるが22.4%、ややあてはまるが24.2%とあわせて、4割以上を占めています。また、削除まではならなかったものの、「プッシュ通知に起こされて腹が立つことがある」という数値が全体の約3割、「他の人といる時にはきてほしくないプッシュ通知がある」が約4割を占めており、配信のタイミングなども考慮する必要がありそうです。(上記は「あてはまる」と「ややあてはまる」を合わせた数値を指しています。)

 
ここまでの調査結果をまとめると、プッシュ通知は

 
1)アプリごとに「使い分け」されている
2)プッシュ通知は、「厳選」されて読まれている
3)配信の頻度や、タイミングを考慮しないアプリは「逆効果」となる

 
つまり、プッシュ通知は諸刃の剣ということです。

 
じゃあ逆効果にならない、効果的なプッシュ通知とはどのようなものなのでしょうか??

 

 
 

【事例付】参考にしたいプッシュ通知とは?

 
さて、諸刃の剣「プッシュ通知」、上手に運用していくのはなかなか難しそうですが、運用の「ヒントになる」いい事例、発見しました。

 

●株式会社メガネスーパー | 「コンタクトかんたん注文アプリ」

 
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参照: メガネスーパー公式 「コンタクトかんたん注文アプリ」
画像参照:Markezine

 
こちらは主にメガネ、コンタクトレンズの販売を行っているメガネスーパーさん、コンタクトレンズの販売をアプリ化した「コンタクトかんたん注文アプリ」です。事前に、レンズ交換の時期や買い替えの日時を設定しておくと、最適な注文タイミングをプッシュ通知でお知らせしてくれます。便利ですね。こちらは2017年1月23日にリリースされたばかりですが、各メディアに取り上げられ、話題となっています。
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ここで参考すべきポイントは「ユーザーがほしい」と思うタイミングでプッシュ通知がくる、ということ。

 
 

●アイティオール株式会社 | 賞味期限アプリ「ショーミー」

 
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参照:ITALL

 
株式会社アイティオールさんよりリリースされた賞味期限アプリ、「ショーミー」。こちらは事前に、商品の賞味期限をカメラに撮ってアプリに読み込ませておき、賞味期限が近づくとプッシュ通知でお知らせしてくれるというシステムです。こちらもユーザーが必要な時に通知してくれる、「ベストタイミング」なアプリです。
またこちらのアプリは、「快適IoT2016〜家を楽しく、便利にするアプリとハードウェアのコンテストⅡ〜」にて、主婦のお悩み解決賞を受賞しているそうです。 (快適IoT 2016) 

 
 

●株式会社ナビタイムジャパン 

 
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参照: 株式会社ナビタイムジャパン

 
ナビゲーションサイト・アプリの運営や開発を中心に事業を展開している、ナビタイムジャパン。「ウォーキングNAVITIME-ALKOO-」(画像右から2番目)では、歩数の達成状況と前日の歩数がイラストで通知してくれる機能が搭載され、「自転車NAVITIME」(画像左から2番目)でも、走行ログを画像で表現した通知がされます。こちらの事例で参考すべき点は、プッシュ通知をグラフィカルにすることで、内容をわかりやすくしている点ですね。

 
効果的なプッシュ通知として、MRCの調査ではこんな結果もでています。

 
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参照:MRC プッシュ通知に関する実態調査

 
「内容やメリットがわかりやすいプッシュ通知」では「開封しやすい」が35.5%、「比較的開封しやすい」が39.7%という調査結果が出ており、開封してもらうには「わかりやすさ」も重要であることがわかります。

 

 
 

プッシュ通知で重要視するべきこと

 
調査や自分自身の体験から、なぜ「ユーザーに忌避されるプッシュ通知があるんだろう」ということについて、自分なりに仮説を立てて見ました。そのうちひとつは「プッシュ通知はユーザーの手を止めてしまう」ということ。例えば、他のアプリを使っているとき、動画を見ていたり、書籍を見ていたり、調べ物をしていたり、そんな時にプッシュ通知がくると、「邪魔」になってしまいます。つまり、「タイミング」ですね。もうひとつは、その内容が自分に関係のない「しょうもない内容」だったとき。自分の邪魔をするわ、その内容がしょうもないわ・・・だからユーザーは、プッシュ通知を「仕分け」したり「オフ」にしたりするのではないでしょうか。つまり、

 
1)自分がほしいと思うタイミング
2)自分がほしいと思う内容

 
であることが、プッシュ通知の効果を最大限に活用する原則であるような気がします。
そのことを踏まえて事例をもう一度振り返ってみると、「メガネスーパー」さんや「アイティオール」さんは、「ほしい」感じるタイミングでプッシュ通知を配信しています。また、「ナビタイム」さんや「ウェザーニュース」さんは、プッシュ通知を「グラフィカル」にすることで、内容をわかりやすくすると同時に「訴求」を強めています。「タイミング」を計ることは、人口知能やディープラーニングの活用で将来的に効果的な手法が出てくる可能性もありますが、すぐには難しいかもしれません。でも、「表現方法」はすぐにでも検討し直せるのではないでしょうか。皆さんのプッシュ通知も一度見直してみてはどうでしょう?

 
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