おじさんの“妄想リテンション”を利用したグロースハック施策って実はアリかも。
1、皆さんもこんな経験をよくしませんか?
最近、こんな体験をしました。それは、中古車アプリでの体験。買うつもりもない中古車、でも情報に興味はあるし、アプリは無料だからとりあえずダウンロード。すると、その日から繰り返しアプリを眺めてしまうんです。買うはずもない高級車をwwなんと、しまいには勢い余って、友達にアプリに載っていた車を勧めてしまいました。
なんで?
よーく考えた結果、私がアプリを通して、車に乗った自分を妄想しまくったことに理由であることにたどり着きました。疑似体験が楽し過ぎて、知識も精通し、伝えたい欲求もある。そんなときに、ぴょこっと、車を買いたい友達が現れた。ほら、自分事のように勧めてしまうの分かりますよね?
妄想によってリテンションが強固になり、商品購入に繋がる。これって、単なる消費財ではなく、車、家、旅行、グルメなど趣味嗜好が反映される「嗜好材」をビジネスにしている皆さんにとっては、新たなマーケティングのチャンスじゃありませんか。
これから日本を支える若者が嫌消費なんて言われる時代。
企業やブランドはあの手、この手を使って、商品PRに躍起になってますよが、
この妄想力、いや、妄想リテンション活用しない手はないでしょう。妄想を掻き立てる情報アプリを、今回は「妄想アプリ」と名付けて、話を進めさせて頂きます。
参考調査:このリンクはページの最後にも表示されます。
スキマ時間に活躍する“妄想アプリ”とは?
https://marketing-rc.com/report/report-imaginationapp-20150617.html
2.妄想アプリについて調べてみた。
3人に2人が、中古車アプリで、購入予定のない車を見て楽しむ
7割の人は買う気はないのに、情報を集めて、6.5割の人はアプリを楽しんで、5割りの人が他人へ勧めたことがある。うーん、妄想リテンション発揮してますなー。
オークションアプリは、4割が閲覧中に「購入した気になって満足する」
オークションって、先着だったり、期間限定だったりしますよね。結構あおられて購入すると思ったんですが、4割が購入した気になって、満足してしまうとは意外。
半数近くが、ECアプリでお気に入りやカートにいれたまま、1ヶ月以上放置
お気に入り、カートに入れるってアクションが、心理的に一つの区切りとなったんでしょう。この気持ち、なんとなく分かりますな。
旅行・宿泊予約アプリで、2人に1人が宿泊施設を閲覧する機会が増えた
うん!納得の数字。旅行ってまさに「妄想の的」って感じで、妄想リテンションが購入に影響を与えるのは、ほんとに実感。
グルメアプリで、すぐに訪問する予定が無いにも関わらず情報検索する人は58.2%
グルメは趣味趣向の幅もあって、比較的身近な存在。。妄想リテンションが活かせる領域ですね。
3、妄想リテンションという新しいグロースハック施策
情報に接触させることは当たり前。むしろ、接触させるだけなら、広告費を払えば済む話で、大事なのは、どれだけイメージを膨らませられるかというエクスペリエンス。
その体験がまさに“妄想”ですよね。妄想することがブランド体験になるという事実。そのブランド体験がリテンションにつながり、そして、リファラル(クチコミ)にもつながる。
皆さん、「買わせる」ことだけ考えていませんか?情報はむやみやたらにぶつけるのではなく、膨らませましょう。おじさんの妄想力をもっと活用しましょう。
車、家、耐久財、嗜好材など、普段は容易に体験できない材こそ、妄想リテンションのチャンス。少し前は新聞の折り込みチラシでマンションの間取りを眺めていましたが、それがアプリに取って代わりました。よい「アプリ体験」はそれだけで価値があります、ということですね。
妄想リテンションを利用したグロースハック施策、善は急げですよ。
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