おすすめマーケティング記事 おすすめ 2017.01.12

ネオキャリアの「HR NOTE」は何故“たったの1年”で人事担当者から圧倒的に支持される人材系オウンドメディアへと成長できたのか?

「戦略人事」という考え方が注目を浴び、求められる役割がより多様で重要度を増した企業の人事部門。そんな人事部門に対して「実践的なナレッジやノウハウを提供する」というミッションを掲げ、わずか1年で人事担当者から圧倒的な支持を得る”人材系オウンドメディア”に成長した「HR NOTE」。今回は、その「HR NOTE」で編集長を務めるネオキャリアの根本さんにその成長の要因を聞きました。
 

編集部:まずは貴社の事業内容について教えてください。

 

「「ヒト」と「テクノロジー」で、一人ひとりの価値ある未来を実現する。」をミッションに「人材」、「メディア(HR Tech)」、「ヘルスケア」、「海外」の4つの領域で事業を展開しています。
2000年に創業して以来、常に単なる人材会社ではなく、「ベンチャー企業」として「成長し続けること」を信念としてきました。現在は日本国内に49拠点、海外では9ヵ国18拠点があります。
 

最近では「HRtech」領域に特に力を入れていまして、採用から入社後の人事管理まで一括で管理できるシステム「jinjer」の開発などに乗り出しています。現在の日本では労働人口の減少と企業の採用ニーズの高まりが同時に起きていて、通常の採用活動だけでは目標数の充足が難しくなっている状態です。そのため企業にとっては人材の定着がこれまで以上に重要になっています。そうした時代の変化と企業のニーズに応えるために、人事機能をクラウド上で自動化する「jinjer」をリリースいたしました。
この領域のパイアニア企業として、ソリューションを生み出し続けています。
 
 

編集部:根本さんについても教えていただけますか?。

 

interview

株式会社ネオキャリア HR NOTE 編集長 根本慎吾氏

 

私は2009年に新卒でネオキャリアに入社しましたが、一度転職をして2016年の1月に中途として再び入社をしました。出戻り社員ですね(笑)。入社してすぐに「HR NOTE」の立ち上げと運営をメインに担当し、今は全社のCustomer Relationship Management(CRM)施策も担当しています。具体的にはメルマガやキャンペーンの企画立案やその運用など、幅広いですね。
 

編集部:オウンドメディアを立ち上げてちょうど1年ぐらいなんですね。「HR NOTE」の立ち上げ経緯や目的などについて教えてください。

 

もともとは人事向けプラットフォーム「jinjer(ジンジャー)」のドメイン強化やSEO、集客や問い合わせの導線としてブログを作ろうというところからスタートしました。記事の内容も「jinjer」の機能紹介や開発秘話、事例紹介などを考えていて、どちらかというと「jinjer」のプロモーション色が強かったですね。ただ、チームメンバーと打ち合わせを重ねていくうちに、最終的にそれをやめて「人事の役に立つメディアにしていこう」という考えに落ち着きました。自社の情報発信ばかりをしていてもユーザーには見てもらえないし、「ユーザーファースト」でいこうと。それからは実際に人事の方にインタビューをしてナレッジやノウハウを記事にまとめて紹介していきました。
 

実は、そういう方向性になったのにはもうひとつ理由があります。最近は「戦略人事」という考え方があって、人事の役割が増え重要度も増してきています。経営者目線で採用計画を提案したり、社内のエンゲージメントを高めたり。属人的にやるのではなく「データドリブン」でやりましょうとか。ただ、Webを見ているとリスティング広告やSEOといったマーケティングのノウハウ、そういうのはいっぱいあるのですが、「採用」の具体的なノウハウってほとんどない。たとえば「新卒採用時の口説き方」みたいに手法まで落とし込んでいるものは皆無だと感じました。でも、現場の人事担当の方に聞くと、こうした情報に対するニーズがすごく高いんですよね。じゃあそれを紹介していこう、今それがWebにないのなら、人事の役に立つような、気づきを感じてもらえるようなメディアを自分たちで作ろうと、そこで今の方向性がカチっと定まりました。
 
 

編集部:オウンドメディアを運営していて、苦労したことや工夫していることなどあれば教えてください。

 

interview2
 

まずは最低1日1記事という更新頻度は落とさないでおこうというので運営をしています。あとはいろいろなメディアを日々見て研究しています。新たな視点や切り口など学びになることが多い。そんな中で迷ったら原点である「ユーザーファースト=人事の役に立つのか」と照らし合わせるようにしています。
 

それとこれは工夫しているというよりはこだわりなんですが、私は「HR NOTE」に対する愛情では誰にも負けないと自負しています。文字通り24時間365日「HR NOTE」のことばかり考えています。夢にも出てくるくらい。でも、自社メディアを愛しすぎてつい「保守的」になってしまうことがあります。今までのルールや自分が積み上げてきたものを大事にしすぎてしまう。なので意識して「周りの意見に耳を傾ける」ということをしています。正直、自分が書いた渾身の記事を否定されるとショックなんですが、今までユーザーに注目されたり反響があったりした記事は、いろんな人の意見を取り入れた記事の方が多かったですね。なのでどんな意見も前向きに受け止め、客観的に判断します。そのため、最低限のルールだけ作って、いろんな人が発言しやすいような空気感を作るようにしています。最低限のルールって要は私たちのミッションですよね。「人事の役に立つのかどうか」という。それさえブレなければカタチはいくら変化してもいいと思っています。
 
 

編集部:軸をブレさせずに、常に変化し続けるということですね。実際に運用されてみて感じた手応えなどはありますか?

 

「jinjer」のドメインが強くなってきているという実感はあります。アクセス数も右肩上がりで増えていますし、そういった直接的な指標はもちろんですが、「HR NOTE、楽しみに見ています」といったことを社内外から言われることが多くなったのが嬉しいですね。インタビューに来てくださいとか、セミナーの取材に来てくださいとか言われることも多くなりました。取材させてもらった企業様の中には採用時のブランディングにもなっていて、実際に応募者が増えた、という声もいただいてます。公開した記事がきっかけで、気がつけば人材サービス領域で著名な方ともつながりを持つことができました。そういった人たちがまた「HR NOTE」の記事をSNSでシェアしてくれたりして、またいろんな人とつながる。「HR NOTE」というオウンドメディアを通して、人と人との輪が広がっている感覚があります。
 
 

編集部:メディアを通して人と人との輪が広がる、まさに御社のミッションを体現されていると思います。根本さんとしては今後どのように「HR NOTE」を運用していきたいですか?

 

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「人事の役に立つメディア」という軸はブレることなく、独自のポジションを確立したいですね。今は人材系のオウンドメディアも多く「オウンドメディア戦国時代」だと感じています。そんな中で「HR NOTE」はユニークでおもしろい、ためになると言ってもらえるようなメディアにしていきたいと考えています。ちょっと言い過ぎかもしれないですが「人事の教科書」になるぐらいのメディアを目指していきたいです。
 
 

編集部:コンテンツとして「調査結果」も使用されているかと思います。インタビューさせていただいた皆さんにお聞きしているのですが根本さんにとって「調査」とは?

 

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調査の特長はその独自性だと思っています。しかもそれは私個人の意見ではないリアルな第三者の意見です。「HR NOTE」自体がいろんな人の声で出来ていて、それはインタビューさせていただいた人事担当の方であったり、コンテンツのアイデア出しをする際のチームメンバーであったり。調査結果というのはそこに加わる「もうひとつの声」だと感じています。それらを柔軟に取り入れ、コンテンツとして提供していくことでさらに人の輪が広がっていく。多くの人の意見であり、事実であり、見えないけど「HR NOTE」が伝えていきたいことの裏付けみたいな。そういう回答者の協力があって、オウンドメディアは成長していくのかな、と思いますね。
 

 
編集後記:
根本さんのお話からは「PV」とか「セッション」というWeb系のキーワードはほとんど出てこなかった。人とつながり、まわりの人たちの意見に耳を傾けることで新たなコンテンツが生まれ、人と人との輪がさらに広がり、そのことによって変化し成長し続ける「オウンドメディア」。それは「人」を何よりも大切にするというネオキャリア社だからこそ、実現できることだと感じた。そして、「人事の役に立つ」という軸が一本しっかりと通っているからこそ、柔軟に変化しながらもユーザーに支持されるメディアであり続けるのだろう。
 
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関連調査:マーケッターに聞く!オウンドメディア活用実態調査2015

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