おすすめマーケティング記事 おすすめ 2017.02.08

【 2017年予測 】マーケターのためのエイプリルフール講座。人気事例と今年の予測を大公開!

 
【記事要約】
2017年も気がつけばもうすぐ3月。春はすぐそこです。そして4月のマーケティングネタといえば「エイプリルフール」ですよね?今や企業がエイプリフールネタを発表するのはあたりまえ。すでに仕込みを終えた企業もいるのでは?そこで今回は企業のエイプリルフールコンテンツに関する調査を元に、2017年のトレンドを予測しました。

<編集部注>この記事は、企業のエイプリルフール活用について紹介しています。以下のすべての事例は「エイプリルフール」のネタであり、現実の事象や商品ではありませんのでご注意ください。

 
 
 
目次


 
 
 

企業プロモーションとしてのエイプリルフール

 
もともと、16世紀にフランスのシャルル9世がグレゴリオ暦(太陽暦)を採用する際の混乱から生まれたという説が有力な、エイプリルフール。

日本には大正時代に入ってきたみたいです。少し前は新聞とかテレビとか、マス・メディアがウソのニュースを発表するのが定番だったように思います。「東京タワーがおならで傾いた」(2006年・東京新聞)とか。
 

最近は、そこに本格的に一般企業も参入して、エイプリルフールを「プロモーション」に使うのが定番化してきました。それがさらにテレビなどで取り上げられたりして、企業にとってはメジャー&美味しい戦略になって来た感があります。

 
2016年のMRCの調査では「企業のエイプリルフール嘘コンテンツ」の認知度は8割弱。

エイプリルフールコンテンツの認知
参考調査:「エイプリルフールコンテンツに関する実態調査」(2016.04.06)

 
 
2015年と比べると、認知度は微増、「毎年楽しみにしている」人も増えてます。
 
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この記事を書いているのが2月なので、今からネタを仕込んでいるマーケティング担当の方も多いんじゃないでしょうか?

そこで、過去の人気ネタを振り返りながら、調査を通して、2017年はどんなネタが盛り上がるのか、自分なりに予想してみました。「ウチの会社は堅いので…」「リスクもあるし…」という方も、ぜひ来年トライしてみてください。


 
 
 

2015年、企業のエイプリルフール活用事例まとめ

 

MRCでは毎年、「エイプリルフールコンテンツに関する実態調査」という調査を行っています。認知度や接触率、好感度などなどを聞いてます。

その中で、総合的なNo.1コンテンツを選んでもらう質問がありまして、そのベスト5を、まずは2015年分から紹介します。

 
 
 

第1位/11.2%  Google

Googleマップがパックマンに乗っ取られた!

2015_googleパックマップ

Googleマップに小さくパックマンが! クリックするとパックマンが遊べる。

2015_Googleパックマップ02
写真引用:「ITmedia」(2015.04.01)

 

Googleは普段からトップ画面のロゴで遊んでますが、エイプリルフールはパワーアップして遊んでます。さすがはGoogleさん、1つだけでは飽き足らず2015年も、いろいろなネタをやってます。

Google日本語入力が、子どもが遊ぶピロピロに息を吹いて入力できるツールを発表したり、


 

真面目な検索アルゴリズムのアップデート「パンダアップデート」に引っかけて、検索インターフェイスをぬいぐるみのパンダに変更する「Google panda」を発表したり、いろいろやってます。
 

なかでも人気だったのが、ゲーム界のレジェンド、「パックマン」を実際の市街地で遊べる「パックマップ」。プロモーションというより、自社の商品を使って楽しんでいる感じが、軽やかなイメージです。ストリートビューでできたりすると、もっと盛り上がりそうですが。

現実の世界には、危険なモンスターたちが潜んでいます。本日、新たに登場するパックマップは、行く手を阻むモンスターを表示して、あなたの身の安全を守ります。

引用:「Google Japan Blog」(2015.04.01)

 
なんだとか。

 
 
 

第2位/7.7%  映画「フォーカス」(ワーナー・ブラザーズ)

さかなクンがウィルスミスに大変身!

2015_さかなクン
写真引用:「Pouch」(2015.04.02)

 
ウィル・スミス主演、天才詐欺師同士が騙し合う映画「フォーカス」のプロモーション。さかなクンが「ギョル・スミス」として大変身。ポスターが映画館前などに貼られました。

さかなクンは「氷結」のCMでサックスを吹いたり、さかなルック&甲高い声&魚に詳しすぎと、キャラが立っているので、元のイメージをガラッと変えやすいというのはありますね。

ただ、このプロモーションには、人権団体から黒塗りのメイクに対してクレームが入ったとか。難しい問題ですね。

 
 
 

第3位(同率)/6.5%  au

三太郎がハリウッド映画化!

2015_au_3TARO
写真引用:engadget(2015.03.31)

 
 
CM好感度ランキングで2年連続首位、史上最高のCM好感度を更新と、安定人気のau三太郎。

2016年度にCMをオンエアした全7470銘柄のうち、CM好感度ナンバーワンは2年連続でKDDIの『au』となった。本年度は「三太郎」シリーズを中心に56作品を放送し、『au』が前年度に打ち立てた観測史上最高のCM好感度を更新した。

引用:CM総合研究所(2016.12.14)

 
 
このときはまだ登場したばかり。1月と2月のランキングで1位になったばかりでしたが、エイプリルフールには、さっそく使われてます。ハリウッド映画化をぶちあげて、新しい動画が3月31日の23:55にアップされたそうです。

この動画はもう非公開になっているんですが、もったいないですよね。ずっと見られるようにしてもいいような気もしますが、どうなんでしょう。

エイプリルフールのコンテンツは1日で終わりにしたほうがいいのかは、また調査してみたいですね。

 
 
 

第3位(同率)/6.5%  日産自動車&ニッセン

間違われやすいので、「ニッセン自動車」と「ニッセン」に社名変更!

 
有名企業がエイプリルフールでコラボ。オヤジギャグのようなネタを炸裂させています。
日産自動車→ニッセン自動車
ニッセン→ニッサン に社名変更すると。間違われやすいからと。

共同開発車の写真などを見るに低予算っぽい(?)ですが、認知はけっこうされてます。ただ、企業同士のコラボレーションとなると相当な準備や社内調整が必要だったはず。そういう意味では力のいれ具合が想像できますね。このネタはツイートが残ってるんですが、合計2万以上のリツイートを叩き出しています。どれだけ売り上げに繋がるかはわかりませんが、一定の効果はありそう。
 
 
 

第5位/4.1%  森永乳業

自社の人気商品にかけて、「切れてないチーズ」発売か!?

2015_森永乳業
写真引用:森永乳業
 
 
自社商品をちゃかすネタが5位に。最初から薄く切られている「切れてるチーズ」にかけて、「切れてないチーズ」発売か!? をエイプリルフールに発表しました。


 
と、好評でしたが、その後、『「クラフト切れてないチーズ」発売しません!』というページが公開されています。ちょっと言い訳くさい感じはありますが、こういう形でコンテンツを残し、「切れてるチーズ」の紹介に繋げる方向はもっとあっていい気がします。

     
 
 
 
 

2016年、企業のエイプリルフール活用事例まとめ

 
お次は2016年度のベスト5ランキング。  
 
 

第1位/14.2%  Googleの「日本語入力 物理フリックバージョン」

 


 

Google日本語入力の「実際にモノつくってしまうネタ」は毎年続いていますが、前年のピロピロから本気度を大きくアップし、1位に。

フリック入力に「ふれるよろこび」をプラスした、Google 日本語入力物理フリックバージョンです。

引用:「Google Japan Blog」(2016.04.01)

 
 
なんと、このグッズ、製作するための設計図、パーツリスト、3D プリンターのデータなどがGitHubでオープンに公開されています。このやり方はいいですね。発売する気はないけど、実際につくれるだけのデータはお渡ししますよ、という。なんちゃってで終わってないですね。エンジニアは特に興奮するんじゃないでしょうか?

と来ると、実際につくる会社が出てきました。電子部品販売のスイッチサイエンスという会社が、キットを販売しました。

2016_Google_スイッチサイエンス
引用:スイッチサイエンス

 

材料調達がたいへんなので、再販売はないそうですが、夢がありますね。
 
 
 

第2位/13.3%  日産自動車&日清食品&ニッセン

「日産焼そばU.F.O.」がニッセンに不時着!で3社コラボ

 
2015年は4位だった、日産&ニッセンのコラボが、日清食品を巻き込んで3社コラボに。 日産と日清が共同開発した「日産焼きそばU.S.O.」がニッセンの物流センターに不時着したというストーリーで、3社がそれぞれ告知しています。 日清は実際に「U.S.O.」をつくって、よみうりランドで配り、ニッセンはオリジナルTシャツをプレゼントしています。
 

 
今回は関連ツイートがたくさん流され、ツイッターのプロモトレンドも出稿されたんですが、メインのもの1ツイートずつでも、3社合わせて、3万近くリツイートされています。

続けると楽しみにしてくれる人も増えますよね。ワタシも今年は4社に増やすのか、二井(ニイ)さんとかいう個人を入れたりするのか、どういう手でくるのか楽しみです。

   
 
 
 

第3位/10.6%  ソニー・ピクチャーズ

「ゴーストバスターズ」の新作公開に先駆け、ゴースト捕獲装置を開発

 
2016年8月19日に公開予定だった「ゴーストバスターズ」のプロモーションに、ソニーが「ゴースト捕獲装置」を開発したと発表。エイプリルフールの現実味ナシのネタとはいえ、ガジェット好きのみなさんの支持をあつめて、1万近いリツイートを獲得。


 

さすがソニーな動画は今でも視聴可能。13万回以上再生されてます。
 

 
まぁ言えば単なる事前告知なんですが、エイプリルフール風味で加工することで、大きく跳ねることがありそうです。    
 
 
 

第4位/9.7%  au

代役が三太郎を演じてるCMが流れた!

 
2015年は3位だったau三太郎が手堅く4位。今回は、エイプリルフール限定で、三太郎の3人をスタンドイン(撮影前に立ち位置や照明の具合などを見るために代役として演技する人)がそのまま演じて、1日だけそのまま放映してしまうという荒技。公式サイトも1日だけスタンドインの人たちの写真になりました。
 

こんな感じで「auすげえな!」の声、多数です。ちょっとこれはなかなかマネできないですね。リツイートは4300ぐらいで多くはないですが、ツイッターを見ていると、印象度は高そうです。
   
 
 
 

第5位(同率)/3.5%  ソネット

無料だった料金設定を、赤字になりそうだから有料に変更!

2016_ソネット
写真引用:ITmedia Mobile(2016.04.01)

 
 
これはかなりネット上でも問題になったコンテンツ。


 

こんな、かなり強い調子で批難する声が出回っています。
 
ソネットでは、エイプリルフールの数カ月前に開始した画期的な新サービス、500MB以下のデータ通信が無料な「0 SIM」が好評だったんです。それをちゃかそうとして、「儲からなくなるので有料にします」「最低契約期間は10年」などと発表しました。

2016_ソネット_サービス概要
引用/前出:ITmedia Mobile(2016.04.01)
 
これをエイプリルフールだと思わずに、そのまま受け取ったユーザーからクレームが殺到したとか。おそろしや……。

 
 
 

第5位(同率)/3.5%  日本コカ・コーラ

天然水に入れるのは桃、みかんに続いて「い・ろ・は・す わさび 」


 

2009年にレッドオーシャンっぽかったミネラルウォーター市場に、リサイクルしやすいクシャクシャになるボトルでさっそうと登場した「いろはす」。みかん、りんご、桃などフレーバーウォーターが出ていますが、エイプリルフールに登場したのは「わさび」。

わさび好きのワタシにとっては何の違和感もない新商品。それどころか、ちゃんと摺り下ろしてるなら美味しそうとさえ思いましたが、世の中的には罰ゲームのネタのようで。


 

ただ、手軽な飲み物で、ネタにしやすかったからか、リツイートは1万7000超え。わさび好きなワタシと同類のもいますね。



 
 
 

調査から読み解く「エイプリルフールにヒットする鉄則」

 

●エイプリルフールはTwitterで拡散

 
さて、いかがでしたでしょうか。今回、事例はTwitterを中心に紹介しましたが、エイプリルフールはじっくり考えるというより、反射的に笑ってほしいという、消え物的コンテンツが多いので、Twitterが合うようです。企業側もTwitterで告知しますし、見る人もTwitterで楽しむ人が多い。

MRCの調査でもわかりますね。
 

2016_調査_Q12クロス
参考調査:「エイプリルフールコンテンツに関する実態調査」(2016.04.06)
 
 
拡散手法は、1位がTwitter、2位が口コミ(笑)、3位がLINE、4位がFacebookです。10代だと3人に1人がTwitterで拡散していますね。40代はFacebookとTwitterが並んでいますね。
 
 
 

●エイプリルフールには「笑える」ネタが求められている

 
2016_調査_Q11_クロス
参考調査:「エイプリルフールコンテンツに関する実態調査」(2016.04.06)

 
 
期待するコンテンツは、「クスリと笑ってしまうばかばかしいもの」がダントツです。性別、年齢問わず高い数字です。

ただ、「しっかりとだまされたい」や「スケールが大きくて圧倒されるもの」も2015年と比べれば増えてますね。「しっかりだまされたい」は10代女子の高い支持を集めています。

ちなみに2016年の企業のエイプリルフール・ネタで、
もっとも好感を持たれたのは、「日産&日清&ニッセン」のコラボ(上の2位)。
もっともだまされたコンテンツは、「SONYのゴースト捕獲装置」(3位)。
もっとも閲覧されたコンテンツ1位は「auの三太郎」、2位「日産&日清&ニッセン」のコラボ(4位、2位)。となってます。

 
 
 

今すぐ、コラボ先を探すべし!

 
と、事例&データを見てきましたが、「エイプリルフールに企業がおもしろそうなことをやる」、ということ自体の認知度は上がっています(MRCの調査では、2015年=72.5%→2016年=76.7%)。
 
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楽しみにしている人も増えています(2015年=16.5%→2016年=18.3%)。ユーザーはそれだけ、「笑いたい」し、「だまされたい」のだと思います。

かといって、腹が立つようなものは厳禁。笑いを追究して楽しんでつくってしまうと、失敗することもあります。上のソネットのツイートにも出てきましたが、MRC調査で2年連続ナンバーワンのGoogleでさえ、2016年のエイプリルフールには、Gmailにいたずらを仕込んで(「あなたとは話す気がない」という意味のGIFアニメをメールに添付するなど)、クレームが続出。これが原因で会社を解雇された人まで出て、速攻で機能を取り下げ、公式ブログで2度謝罪する始末。
 
 
そういうリスクもありますが、上手くやれば毎年楽しみにしてもらえる可能性もあります。どうせやるならTwitterでの拡散を狙って、大胆に踏み出してみてはどうでしょうか。

MRCのオススメは「コラボ」。「日産&日清&ニッセン」の3社コラボでは、リツイートが11,154件&13,782件&2,938件ついています。それぞれの企業から他の企業を見て回る人も多いでしょうから、今まで自社では獲得できなかったユーザーの興味を惹くことができる可能性が高まります。さて、2社コラボ、3社コラボと来ていますので、今年は「4社コラボ」でしょうか?

ただ、注意しないといけないのは調査結果にもあるように「悪のりしすぎない」こと。それとたとえコラボであっても「ありえない組み合わせ・意表をつく組み合わせ」でないと「すべる」ことになるかも?
 

2017年もエイプリルフールは4月1日、曜日は土曜日です。今から準備しても遅くないかもしれません。ぜひ大胆にスカッと騙して笑わせてください。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。「エイプリルフールに関する実態調査」の結果資料は下記からダウンロードしてください。記事に共感いただけましたらシェアやFacebookページのいいね!もぜひお願いします。
 
 
参考調査:
今年、企業のエイプリルフールコンテンツ1位は「Google」!V2達成

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