おすすめマーケティング記事 おすすめ 2017.02.13

【 Uber乗ったよ 】シェアリングエコノミーサービスは星とコメントがすべて! 調査と体験から見えたキーワードは「相互評価」と「本業化」

 
【記事要約】
今回の記事では、2016年にも何かと話題になった「シェアリングエコノミー」について、独自調査と、「Uberドライバー」への直撃インタビューを通して見えた、市場拡大において重要な「相互評価」や「本業化」といったトレンドについて考察しています。これから参入しようと考えている企業はもちろん、ライバル企業の皆様にとっても参考になると思います。
 
 
 
目次:


 
 
 
 

最近気になる「シェアリングエコノミーサービス」

 
トランプさんが大統領になり、「ゲームチェンジャー」としてその動向が注目されています。ビジネスの世界でもさまざまな領域で「ゲームチェンジャー」が出ています。今回紹介する「シェアリングエコノミー」もそんな領域のひとつ。その市場規模は日本でも2025年には10兆円を超えるとか。
(参照:東洋経済)

 
 
一方で、国内では既存企業や業界団体との対立構造も目立っています。

<民泊>盗撮対策を…「ホテル・旅館より危険」専門家ら指摘

引用:毎日新聞(2017.02.07)
 
 
ちょっとネガティブ・キャンペーンっぽいですが、「民泊は悪質な個人が貸すから、盗撮とかひどそう」(だから認めるな!)という主張。
 

米では倒産するタクシー会社も! 初乗り410円の背景に「ライドシェア」と中国「配車アプリ」の影…

引用:週プレNEWS(2017.02.10)

 

2017年1月30日から、東京のタクシー初乗り運賃が「2キロ730円から、1キロ強で410円」に引き下げられましたが、その理由は、ライドシェア会社、主にウーバーと中国版ウーバーが本格的に入ってきた場合に生き残るためだそうです。

たしかに、海外のサイトを見ると、「タクシーよりウーバーのほうが全然イイ」というコメントも多いですね。海外出張が多い人もよく言います。アメリカではタクシー会社がつぶれるぐらい、すごい伸びてるとか。

ウーバーって日本では地味~に上陸して、タクシーとライドシェアの中間、かなりタクシー寄りのサービスをしてます。というか、法律上そうなっちゃったんですが……。

ワタシもサービス開始時にサイトを見て、「タクシーとたいして変わらないわ」と思って、スルーしました。が、先日ふと思いついて、元祖ライドシェアの先駆者、ウーバーに乗ってきましたよ。
 

その結果は……。

 
MRCで行った調査と合わせて、「シェアリングエコノミーサービスのイマ」ってことで、紹介します。

まずは「そもそもシェアリングエコノミーって?」のところから。

 
 
 

そもそも「シェアリングエコノミー」って何?

 
基本的な、定義から。これは総務省の情報通信白書にあります。
 

●シェアリングエコノミーの定義

 

「シェアリング・エコノミー」とは、典型的には個人が保有する遊休資産(スキルのような無形のものも含む)の貸出しを仲介するサービスであり、貸主は遊休資産の活用による収入、借主は所有することなく利用ができるというメリットがある。

引用:総務省「平成27年版 情報通信白書」

 
空いているときがある、物、場所、人、スキル、時間、サービスなどを貸すことによって有効活用するためのサービスのことが、シェアリングエコノミーと定義されています。

日本では、この総務省の定義にあるCtoCよりも、BtoCのサービスが多い印象ですね。サービスの母体が資産を持って、それをシェア貸しする形態。

たとえばカーシェアなら、タイムズカープラスはタイムズという法人所有の車をシェアし、Anycar(エニカ)は個人所有の車をシェアします。それぞれメリットデメリットがあって、使い分けられれば、生活が豊かになるイメージです。
(参照:タイムズカープラス / エニカ)
 
 
ワタシはどっちも会員ですが、タイムズは車の整備状態やガソリン状態が平均して良く、気軽に借りられます。でも車はビッツのような実用一本槍のコンパクトカーが多いです。たまにある日産ノートはかなりイイですが。

エニカは、面白い車が多いのがイイです。近くで登録されている、ワーゲンのオープンカーがお気に入りです。でも個人の車なので、気を使いますし、整備状態が良くないこともあります。

 
 

●シェアリングエコノミー登場の背景

 
シェアリングエコノミーサービスが誕生したのは2000年、アメリカのボストンで創業したカーシェアサービス、「Zipcar(ジップカー)」が最初とされています。爆発的に流行らせたのは、文句なく、2008年誕生の「Airbnb(エアビーアンドビー。以下、エアビ)」。アメリカのサンフランシスコで、家賃が払えずロフトで共同生活をしていた若者2人が、サイトをつくってロフトの空きスペースを短期貸ししたのがスタートだとか。

それが、インターネット、スマートフォン、SNSの登場で、個人と個人が直接、世界中でつながれるようになり、一気に広まったというわけです。

シェアリング・エコノミーが可能となった背景としては、インターネットの普及により個人間の取引費用が下がったこと、とりわけスマートフォンの普及によりこうしたサービスを利用する場所や時間の制約が緩和されたことのほか、シェアリング・エコノミーのプラットフォームとソーシャルメディアとを連携させることで個人間のニーズのマッチングや信頼性の担保強化が可能となっていることが挙げられる。

引用:総務省「平成28年版 情報通信白書」

 
今までは空きスペースがなかったということではなく、今までは賃貸は仲介会社、宿は旅行会社を通す形が一般的だったので、そんな面倒で細かい仕事は受けてくれなかったんですね。だけど、シェアリングエコノミーサービスの会社が出てきて、みんな空きスペースを探したり、物置になってた部屋を活用し出したわけです。

そうしてエアビが流行り、2年後の2010年にはウーバーが誕生。これはいけると、シェアする対象は、宿泊、タクシー、オフィス、空き店舗、駐車場、人材(クラウドソーシング)、金融(クラウドファンディング)・・・・・・・・・・っと、どんどん広がってます。

 
領域
引用:「シェアリングエコノミーラボ」

 
特に企業にとってはまだまだブルーオーシャンなので、自社の事業をシェアリングエコノミー化する企業がガンガン出てきてます。アート作品とかまであります。無名作家の作品とはいえ、月2000円とかなので、いいですよ。

エコノミー化する企業がガンガン出てきてます。アート作品とかまであります。無名作家の作品とはいえ、月2000円とかなので、いいですよ。
(参照:寺田倉庫の「ART STAND」)
 
 
個人的には、ブランドバッグのシェアが良かったですね。月7000円ちょいで、ヴィトンのダミエ・ネヴァーフルPMとか借りられましたから。今はライバル出てきたんで、もっと安くなってるでしょう。
(参照:Laxus(ラクサス) / SHAREL(シェアル) / ORB(オーブ))
 
 
それってレンタルとどう違うのか? と思いますよね。ワタシも思いました。明確な定義はないんで、難しいとこですが、ネットなどできわめて効率よく「マッチングコスト」を押さえられるサービスならシェアリングエコノミーと考えていいんじゃないでしょうか。

ちなみに、シェアリングエコノミーに関する具体的な事例は、以前MRCのこちらの記事でも紹介しました。参考にしてください。

【 革命なるか? 】メルカリ、AirbnbにUber。注目が集まる「CtoCマッチングサービス」は「made in JAPAN」に勝機あり?
 
 
 

●海外、国内シェアリングエコノミーの市場規模

 
イギリスの大手コンサルティング会社、PwCによると、世界のシェアリングエコノミーサービスの市場規模は、1兆7000億円。ユニクロの売上高と同じぐらいなので、世界で見てもまだまだ少ないです。が、2025年予測は27兆円以上! 一気にオランダの国家予算ぐらいの規模になるとか。

 

シェアリングエコノミー産業と従来型レンタル業の想定売上増加額
シェアリングエコノミー 従来型レンタル
2013年 150億ドル(1兆6950億円) 3350億ドル(37兆8550億円)
2025年 2400億ドル(27兆1200億円) 3350億ドル(37兆8550億円)

 
se-graph

参考:PwC「シェアリングエコノミー」 ※日本円換算(1ドル113円)はMRC編集部
 
 

日本はと言えば、矢野経済研究所の推計によると、シェアリングエコノミーの国内市場規模は2014年度に約233億円で、2018年度までに462億円まで拡大するとか。これは法律とか規制緩和がどうなるかによるでしょうなぁ。

 

シェアリング・エコノミー国内市場規模の予測

国内_市場規模
引用:矢野経済研究所「シェアリング・エコノミー(共有経済)市場に関する調査結果2015」

 
 

●日本の法規制動向

 
最初に書きましたが、日本ではシェアリングエコノミーサービスの象徴とも言える、民泊とライドシェアを許すかどうかで、現在バトルの真っ最中です。

特にタクシーは業界団体がとても強いらしく、なかなか話が進んでいないみたいです。日本参入前、2015年2月にウーバーが福岡で実証実験したときには、1カ月で国土交通省から中止の行政指導が入りました。

 
一方、エアビを迎え撃つホテル・旅館業界は、タクシーに比べて業界団体が若干弱めなのか法律的には限りなくアウトに近いですが、民泊は無許可営業が広がっちゃってます。

 
 
実際、2016年2月から、東京都大田区が特区として民泊を解禁しました。認定制で、2017年2月9日時点では23事業者(うち個人6名)の物件30件・106居室が認定されてます。申請したら大体通ってるようなので、規制は緩めっぽい。ワタシの知り合いはエアビ物件管理が本業になるかもしれません。なんせまだライバルは少なそうですから。

と、ビジネスサイドの話を進めてきました。今度は、ユーザーから見たシェアリングエコノミーの実態は?のMRC調査を見ていきましょう。


 
 
 

シェアリングエコノミーの現状を調査でチェック

 
MRCでは、2015年から3年連続で、「シェアリングエコノミーに関する実態調査」を行っています。今回は調査したばかり、とれたてのデータをご紹介します。

 
まず驚いたのは、CtoCのカーシェアリングで自動車を提供した人の7割は、「利用者の評価を重視」していること。「サービス自体の評判」とほぼ同じぐらい重視してるんですよね。

CtoCシェアリングで重視すること
参照調査:シェアリングエコノミーに関する実態調査【2017年版】(2017.02.09)

 
 
ウーバーのようなライドシェアで自動車を提供した人も、8割が利用者の評価を重視しています。こちらも「サービス自体の安全性や評判」と同じぐらい重視されてます。

ライドシェアサービスで重視すること
参照調査:シェアリングエコノミーに関する実態調査【2017年版】(2017.02.09)

 
 
それから、ライドシェアで自動車提供をした人の6割近くが「本業より重要になってきた」と答え、「今後は本業より重視」も合わせると、7割以上が「本業よりライドシェアを優先」と答えているのもビックリです。会社辞める気でしょうか。

規制で縛られて、かなり不自由な状態での今でさえこの状態なので、今後はライドシェアのドライバーを本業にする人がたくさん出てきそうです。

fa_report-sharingeco-20170209.pdf-000071
参照調査:シェアリングエコノミーに関する実態調査【2017年版】(2017.02.09)

 
 
オンラインフリーマーケット出品経験者も、20代では3人に1人が「本業よりも優先」と答えています。旧世代のワタシからすると、メルカリで商品販売が本業って、ちょっと信じがたい気がします。

fa_report-sharingeco-20170209.pdf-000026
参照調査:シェアリングエコノミーに関する実態調査【2017年版】(2017.02.09)

 
 
フリマの前にCtoCのECで主流だったオンラインオークション出品経験者の場合は、2割が「本業よりも優先」という結果になっています。

fa_report-sharingeco-20170209.pdf-000015
参照調査:シェアリングエコノミーに関する実態調査【2017年版】(2017.02.09)

 
 
こう見ていくと、シェアリングエコノミーでは「本業化」や「相互評価」、というトレンドが見えてきますね。

で、ホントのことはどうなのか、実際に利用してみました。


 
 
 

Uberの運転手がシェアリングエコノミーを教えてくれた

 
ワタシの初ウーバー体験。アプリをダウンロードして、まず電話番号やクレジットカードを登録する。と、自分の位置がGPSで認識され、車のタイプとピックアップまでの時間が表示されました。行き先を住所や場所名で入れて検索すると、大体の値段が出てきて、「依頼する」で終わり。これだけ!?

 
mapv2
 

事前に車種やドライバー、予測の値段や時間がわかります。海外だとこの値段を払う形のようですが、日本ではタクシー同様、運賃は事後精算。申し込みに1分かからないぐらい。ホントに予約できてんのかな、と思うぐらいのスピード感です。

 
 
画面キャプチャーとかとっていたら、来ました、車が。黒のアルファードです。ゆったりした車内に乗り込むと、車は重厚だけど、ドライバーさんはきさくで優しい方。取材しやすそう。

1486683941206

 

ーーいい車ですね

ドライバー  ウーバーは日本ではドライバーの車は使っていないんですよね。白タクになるので。基本的にはタクシー会社がウーバー専用車を配備して運営しています。黒いバンやBMWなんかもありますね。

 

ーーお客さんは多いですか?

ドライバー  お客さんは結構ひっきりなしですよ。1件終わった帰り道でもう配車依頼が入ったりね。海外でウーバーを使っていた外国人の方や、六本木あたりの豪華マンションに住んでいる起業家の方が多いですね。常連さんもいますよ。ただ、日本の場合、マッチングは自動で、指名ができないから、最近お会いしないですねぇ。

 

ーーどんな人が乗ってくるかわからないから怖くないですか?

ドライバー  いや、乗客も運転手も、お互いに評価しますしね。プロフィール画面でお客さんの顔も事前にわかったりしますし、安心ですよ。どちらかが低い点数をつければ、それ以降はマッチングされないから、正直な話、ほんとうにイヤなお客さんには「1」を付けてますね。

 

ーー儲かりますか?

ドライバー  ははは。配車依頼は多いんですが、どうなんでしょうかね。ヒミツです。でも海外では購入したベンツのローンをこの仕事で払っている人もいますよ。配車手数料は2割と安いから、個人タクシーのドライバーさんにはメリットがあるかもしれませんね。

 

ーーこれからどんどん増えそうですか?

ドライバー  うーん、業界団体がライドシェアに全力で反対しているから、今後どうなるかわからないですよ。どちらに転んでもいいようにウチの会社としてはトライアルでやっているみたいです。

DSC_1311

 
ということで、到着。雨で混んでたせいか、予想よりちょい高いですな。でも、事前に登録したクレジットカードで、キャッシュレス精算してしまうので、着いたらそのまま降りられる感じ。これは楽。乗り心地はいいし、サービスもよかったし。

 
uber

 
星5つと。コメントも入れておくと、次の人の判断材料になります。車がもっと増えたら、ドライバーを選べるようになるんでしょうかね。

 
Screenshot_2017-02-09-21-58-04

 
 
今はドライバーになるためには、2種免許が必要ですが、海外同様、一般ピープルでもできるようになったら、土日にちょっとやってみたいと思いました、ワタシ。


 
 
 

シェアリングエコノミー、その先にあるものとは?

 
シェアリングエコノミーは、所有しないこと、縛られないことによる自由がいいですよね。土日にウーバーのドライバーをやってみて、おもしろかったら、それを本業にしてもいい。そして休日に会社員やってもいいかもしれません。自分の時間をそうやって自由にシェアして生きるのは、かなり楽しそうです。

 
そんなシェアリングエコノミー社会を、ハード面で支えるのがインターネットとスマホ。連絡や決済の手間と時間とコストは、どんどんゼロに近づいています。

そして、ソフト面、つまり安全面の不安とかを和らげているのが、「相互評価」。今までは「大手企業だから、官公庁だから、金融機関だから、安心」の時代。組織がサービスを提供することで安全性が担保されてきました。でも、これからは、「相互評価」によって、安全性を担保する時代になるんでしょう。

一時期、ホリエモンさんが「これからはお金なんかより、評価のほうが大切」って言っていて、印象に残ってました。「評価経済」と言うらしいですが、これからは本当にそうなりそうですよね。

評価によって、個人と個人でもお金や時間のやりとりが安心してできるようになります。リスクは何にせよゼロにはならないので、組織の名前と、いろんな人の評価とを比べて、どちらを信じますか、という話です。

 
今回利用したウーバーのドライバーさんはとても丁寧で快適で、また依頼したいと思いました。そういう評価の積み重ねのほうが、○○株式会社というより信じられる、という人は多そうです。

逆にドライバーさんから見たワタシ、イマイチだったかもしれない。「やたらしつこく話を聞いてくる人です」とか書かれてたらどうしよう……。

 
 
そう考えれば、ウチの会社の調査サービス、Fastaskも、企業とモニタさんたちのマッチングプラットフォーム。両者が安心して利用できるよう、な仕組みがあります。企業が正しくアンケート調査ができるよう、不正回答が続くモニタにはアンケートが配信されないことや、モニタがアンケートに回答しやすいよう、すべての調査票を「リサーチャー」が必ずチェックすることなど。

「評価を受けること」を、監視されているみたいでイヤだと言う人がいますが、今たくさんの人によって総合的に下されていく評価は、ある意味公平です。サクラとか悪意の評価も、評価の母数が多くなれば、影響を受けにくくなりますしね。

ということでワタシ、次回ウーバーに乗ったら、やたらとしつこく話を聞かないようにします。

 
 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。「シェアリングエコノミーについての実態調査」報告、ぜひ下記からダウンロードしてください。記事に共感いただけましたらシェアやFacebookページのいいね!もぜひ。

 
 

参考調査:
カーシェアリングで自動車を提供した人の7割が利用者の評価を重視

更新情報を
WEBプッシュでお届けします。

セルフ型アンケートサービス

Fastask

高品質なネットリサーチを圧倒的なスピードと次元の異なる低コストで。無料トライアル実施中。