おすすめマーケティング記事 おすすめ 2017.06.07

【 マーケティング担当必読 】SNS疲れは減っている?データの中に隠されたホンネとは。

 
【記事要約】
この記事では、「SNS疲れ」の実態に関する調査を元に、その本質とそこから導かれるSNSを活用したマーケティングコミュニケーションのあり方について、考察しています。はたして、「SNS疲れ」は減っているのか、増えているのか?そして、それはなぜなのか?ぜひ参考にしてください。
 
 
 
目次:


 
 
 
 

街頭インタビューで感じた「みんなSNS使いこなしてるな」

 

ときどき、MRC編集部ではSNSの利用状況について、街頭インタビューをしています。M「やっぱり使ってる人に直に聞かなきゃな」ってことで。意外な使い方とか、一歩進んだ考え方とかがわかって驚くことも多いんです。
 

一番のオススメ街頭インタビュー

「検索はGoogleよりインスタ!」というOL in 山下公園
 

 
そのときにふと感じるのが、「みんなSNS使いこなしてんな」ということ。でも、ちょっと前は、「SNS疲れ」なんてコトバもよく飛び交っていましたよね。既存のSNSに疲れた人が多くて、「スグ消える」気軽なSnapchat(スナップチャット)が登場し、一気に人気を集めた、という流れだと思っていたんですが……。
でも、ぶっちゃけ「SNS疲れ」とか感じてるかって聞かれると、少なくともワタシはもうずいぶん感じてないですね。Facebookとか使い始めたときは感じてた気もするけど。でも、試しにGoogleトレンドで検索してみると、5年ぐらい前に一気に盛り上がった後、それほど「SNS疲れ」の検索数は減ってない模様。青い線のほうです。
 
sns疲れ
引用:Google トレンド
 
これはどういうこと?やっぱりみんな「SNS疲れ」してるのか?と思い、今回は街に出ず、インターネットで独自調査してみました。(街にはまた近々出没します。)


 
 
 
 

そもそも「SNS疲れ」って?

 

SNS疲れ(えすえぬえすつかれ)とは。そもそも、を整理してみると。
 
【症 名】SNS疲れ
【通 称】ソーシャル疲れ
【学 名】Twitter疲れ、Facebook疲れ、LINE疲れ、mixi疲れ
【由 来】日本でのSNSの元祖と言われる「mixi(ミクシィ)」において、ヘビーユーザーが「ミクシィ疲れ」と投稿し始めたことから広がったとされる。
 
【症 状】
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、メッセンジャーアプリ、インターネット掲示板などにおけるコミュニケーションによる気疲れのこと。
 

長時間の利用に伴う精神的・身体的疲労のほか、自身の発言に対する反応を過剰に気にしたり、知人の発言に返答することに義務感を感じたり、企業などのSNSで見られる不特定多数の利用者からの否定的な発言や暴言に気を病んだりすることを指す。(デジタル大辞泉)

 

ツイッターTwitterやフェイスブックFacebook、LINE(ライン)などに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)におけるネット・コミュニケーションを長く、また頻繁に続けることにより、苦痛や疲労を感じる状態をさすことば。(中略)原因は、やりとりのマンネリ化、望まない論争、フォロワーとの関係の深化などがあげられるが、スマートフォンの普及によって、いつもSNSの反応を気にする、一種のネット依存によるところも大きい。(日本大百科全書)

引用:コトバンク
 
【対 策】
ソーシャル・デトックス
 
delet
写真引用:「Into The World 旅と世界とインターネット」30日間SNSをやめて感じた3つの事(2013.12.13)
 
 
SNSのアプリを削除したり、アカウントを廃止したり、通知をオフにしたり、SNSを見る時間を制限したり、SNSと距離を取り、心と脳から毒素を抜いていく対策が効く。
 
 
【解 説】
さて、SNS疲れについて、だいたいおわかりいただけたでしょうか。ミクシィが発祥と聞くと、えらく古い話のように感じますが、2012年の2月ぐらいからグンと広まって来ました。流行はだいたいそうですが、名前が付いて、それがキャッチーだと、一気に広まっていきますよね。
 
対策で、ソーシャルデトックスでSNSアプリをゼロにするのも極端じゃないかと思いますが、一時期はSNS疲れが高じて、鬱(うつ。この漢字書けると受けますが、引かれます)になったりする人まで出ていた状況なので、そういう対応が必要だったんでしょう。
と、急に深刻なトーンになりましたが、実は「SNS疲れ」がピークだった時期に、MRCでも調査をやってまして、それを見ていただけるとどれだけ深刻だったかわかっていただけるかと。


 
 
 
 

MRC調査「LINE疲れにFacebook疲れ?」

 

MRCでは2012年4月、本当にまだ「SNS疲れ」があちこちでささやかれ始めた時期に、調査で聞いてます。ハイ、ちょっと自慢です。
 
 

2012年4月/「Facebook疲れ」している人が7割!

 
Facebookの利用状況調査だったんですが、すでにこの時、「フェスブックを利用していてストレスを感じている」人は7割近くに。聞いたワタシたちがビックリしたほどの数字です。
 
fa_reportfacebook_20120405-8_Q5
 
どんなことでストレスを感じているかといえば……。
 
fa_reportfacebook_20120405-9_Q6
参考調査:「Facebook(フェイスブック)の利用状況に関するアンケート調査」
「リア充を演じる」「キャラが違う」友達に違和感、 利用者の「約7割」がストレスを経験
(2012.04.05)
 
ちょっと見にくいので、ストレスを感じる人が多い順に5つ並べると、
 
①人間関係があからさまでプライバシーがない 34.3%
②シェアされるとどこまで広がるのかわからないので余計なことを発言できない 33.8%
③ソーシャルアプリの“おせっかいな”お誘い(招待や協働) 31.0%
④友達リクエストをされて断りにくい 27.1%
⑤直接は知らない人(友達の友達など)からのアクション(書き込みなど)も通知される 26.5%
 
さすがFacebook、オフィスの人間関係と少し似たところがありますね。どこでどう繋がっているかわからないから余計なことを言いにくいとか、関係ないけど断りにくいccメールとか。ありますよね。
 
 

2013年6月/「LINE疲れ」が半数以上

 
お次は大学生対象のLINE利用実態調査。LINEはSNSに分類されるとはいえ、メッセンジャーサービスなので、Facebookよりクローズな閉じられた世界ですが、やっぱりストレスが……。
 
fa_report-undergraduate-line-20130620-23
参考調査:「大学生のLINE(ライン)利用実態調査」
既読がプレッシャー?半数近くがトーク利用で「LINE 疲れ」を感じる
(2013.06.20)
 
「返事をしないと友だちを失うのではと不安」という「既読プレッシャー」を感じる人が4人に1人。「LINE疲れ」を感じている人は半数近くという結果に。「LINE疲れでLINE使用が少なくなった」という人まで2割以上います。
 
もうこの頃には「SNS疲れ」はハッキリ表に出ていたようですね。検索トレンドを見ても、確かに2012年~2013年は増えていますしね。
 
じゃあ今はどうなの?ということで、今回調査してみました。


 
 
 
 

最新調査結果をドドンと公開

 

2017年5月、MRCでは全国の10代~50代、地域も職業も様々な1005人の方に「SNS疲れ」について調査しました。男女比はほぼ半々です。
 
参考調査:「SNS利用による疲れやストレス」に関する実態調査(2017.05.18)
 
すると、2012年あたりの調査から5年、変わりゆくSNSの世界が浮き彫りに!ってちょっと大げさか。
 
 

Facebook

 
まず、「Facebook疲れ」を感じるか?
 
fa_report-snstired-20170518.pdf-000010
 
何らかのストレスを感じている人は全体でみると7割弱。5年前と変わっていませんが、20代、30代はストレス度が高めで、10代だと半数以上が「ストレスなし」。30代の倍以上と、大きな世代間格差がありますね。
 
 
fa_report-snstired-20170518.pdf-000008
 
若年層ほど「いいね!」欲しさで投稿する人が増えるようですね。だから、「いいね!」が嬉しい、もらえないと落胆する、といった感情的な反応も若年層のほうが大きいです。リアクションに気を遣う姿が浮かびます。ただ、「いいね!」のお返しプレッシャーはどの世代も変わらず高い数字ですね。
 
では、Facebookでどんなところにストレスを感じるか?
 
 
fa_report-snstired-20170518.pdf-000012
 
全体で見ると、多い順に
 
①人間関係があからさまでプライバシーがない 39.8%
②シェアされるとどこまで広がるのかわからないので余計なことを発言できない 37.5%
③友達リクエストをされても断りにくい 36.6%
④学校関係や仕事関係などつきあいの異なる人との接し方に困惑する 34.3%
⑤投稿内容に対して、いかにも「いいね!」して欲しいという印象を受けることがある 33.3%
 
となっています。上の表は赤いほど平均より数字が高く、緑が濃くなると数字が低いことを表していますが、大まかに見ると、若年層は受け入れられるのかどうかで迷い、年齢が高くなっていくと自分を守ることで悩む、という傾向があるようです。
 
 

Twitter

 
お次は世界的には苦境も日本では好調な「Twitter」について。
 
fa_report-snstired-20170518.pdf-000018
 
はっきりと若年層ほどストレスを感じているという結果です。かなり大きな差があります。
 
では、Twitterをどう使っているのか?というと……。
 
 
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若年層は「いいね!」やリツイート、要は相手の好意的なリアクションへの期待が大きいようです。だからそれがないとストレスに感じると。Twitterのような毒舌系SNSでそのメンタルではキツイ気もしますが。
 
当然、Twitterで感じるストレスの原因になっています。
 
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「見ず知らずの人からフォローされること」にストレスを感じる人が34.9%と、一番多い結果に。一見、Twitterってオープンな印象ですが、好意的なアクションがほしいなら、知らない人にフォローされ、ずっと見られている感覚はストレスフルでしょう。そうすると、「フォロワーの顔色をうかがう」ようになったり、相手の投稿も「いいね!欲しそうな印象を受ける」んでしょうか。
 
書いているだけでTwitter疲れしてきました、ワタシ。
 
 

Instagram(インスタ)

 
次は、すっかりオシャレ女子のマストSNSになった「インスタ」。ストレスという単語が似合いませんが……。
 
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やっぱり他のSNSと比べて、ストレスを感じる人は少ないですね。ストレスを感じる率はざっくり、LINE 7割強 > Facebook 7割弱 > Twitter 6割 > インスタ 5割という感じ。これは、インスタがビジュアルメインのSNSだからでしょうか。
ただ、ストレスを感じている人は若年層ほど多いようです。「いいね!」を求める傾向が強いことも数字に出ています。
 
 
fa_report-snstired-20170518.pdf-000024
 
だから、若年層はハッシュタグや投稿に気を遣っているようです。何に気を遣っているのか。それは「おしゃれアピール」です。
 
 
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インスタで感じるストレスは、「おしゃれな投稿をしなければと無理に背伸びをしてしまう」が30.8%とトップなんです。これはインスタだけですね。年齢別に見てもはっきりしてます。
 
 
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基本的にどのSNSでも40代、50代はストレス度が低いのですが、インスタでは、他のことをまったく気にしていないように見える50代でさえ、「おしゃれな投稿をしなければ」プレッシャーを強く感じています。恐るべし、インスタ。
 
 

LINE

 
最後は、国民的アプリと言ってイイでしょう、「LINE」です。SNSというよりメッセンジャーの色が強いですが、最近はLINE NEWSやタイムラインの強化で、SNSの色も強めてきています。
 
で、メッセンジャーというクローズめの濃厚な人間関係が展開されるので、ストレス度は高め。
 
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強く感じている人が多いと言うよりは、ストレスを感じない人が少ないという印象です。それは、LINEの特徴である、「既読と、既読スルーを巡る悲喜こもごも」があるからじゃないでしょうか。
 
 
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いったん見てしまったら、「既読」だと相手にわかるので悪い。相手は知り合いだったり友だちの友だちだったりするんで。ただ自分がストレス感じながら返事をしているので、相手から返事がないと不安に感じてしまう、と。ストレス連鎖が起こっている気もします。
 
 
 

SNS疲れは減った。でもまだある……

 
と、各SNS疲れの状況を見てきましたが、以前と比べた「SNS疲れの頻度」は「減った」という人が6割。これはちょっとうれしいデータですね。
 
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どの年齢でも減った人のほうが多い結果です。今後、このグラフで青がグッと減るといいんですが。
 
では、「SNS疲れが減った理由」はというと、これはSNS慣れって言っていいんじゃないでしょうか
 
 
fa_report-snstired-20170518.pdf-000045
 
「自分なりの使い分けができるようになった」、「過度な期待をしない」と、SNSに対して少し冷静になったというところでしょうか。まぁSNSは本格的な普及からまだ数年という新しいサービスなんで、初期の熱が落ち着いてきたというところでしょうか。


 
 
 
 

「SNS疲れ」は「期待してます」の裏返し

 

「SNS疲れ」は全体で見れば減っていますが、「以前より増えた」という人も多く、それは、SNSにそれだけ「期待する」からではないでしょうか
 
SNS疲れ、SNSストレスを世代別、利用SNS別で見てみると、「リアクションへの期待度」や「利用の工夫度合い」が高いほうが、SNS利用でのストレスが大きくなる傾向にありました。
 
たとえば10代はTwitterのSNS疲れを感じる割合が高くなっています。それは彼らがTwitterに期待しているから。同様に、20代はインスタへの期待が高いと感じられます。
 
このように、各SNSや利用者の指向によって期待するものが違い、ストレスに感じるところも違ってきます
 
ただ、SNSも登場から時間が経ち、普及度も上がってきて、利用者のリテラシーも上がっています。調査結果からは、ストレスと上手につきあいながら、SNSを使いこなしていっている利用者の姿が浮かんできます。「いいね」をもらうコツをつかんだのかもしれないし、あるいは「過度に期待」しないようにしたのからかもしれません。
 
マーケターとしては、SNSがストレスを感じるぐらい期待され、気を配る人が多い「社交の場」でもあるという視点を持ち、そこで利用者がそれぞれのSNSでどんなことに気を配っているのかを知り、マーケティング・コミュニケーションに活かしていくことが重要ではないでしょうか

 
 

ということで今回は締めたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。今回紹介した『「SNS利用による疲れやストレス」に関する実態調査』は、無料でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。記事に共感いただけましたらシェアやFacebookページのいいね!もぜひお願いします。

 
参考調査:「SNS利用による疲れやストレス」に関する実態調査(2017.05.18)

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