おすすめマーケティング記事 おすすめ 2018.01.05

【新春放談】SNSが日本でガラパゴス進化!? メディア化するSNSを企業はどう扱うべきか

 
目次:


 
 
 
 

SNSがメディア化しているのでは?と言ってみる

 

SNSとは、ソーシャル(社会的に)・ネットワーキング(つながる)・サービスのこと。パーティーピーポーである(?)アメリカンなサービスだけに、SNSの投稿でつながって、一緒にパーティして、旅行に行って…と、人のつながりが連鎖していく「人脈わらしべ長者」的なイメージがあります。
 
ただ、日本ではそういう使い方をされているイメージは少ないですよね。パーティメガネかけてシャンパン片手にみんなで爆笑、的な絵は浮かんできません。周りを見ていても、メインは投稿をほとんどしないウォッチャーなイメージです。雑誌の代わりというか。
 
Twitter=「宝島」(昔流行ったギャグ雑誌)
Facebook=「日経ビジネス」とか「東洋経済」(経済オヤジ雑誌)
Instagram=「Sweet」とか「VERY」(売れてるファッション誌)
 
と、こんな感じでしょうか。
 
お手軽&格安で定性調査できる「Sprint」がオープンして以来、何度かSNS使いの方々の実態もMRCで記事にしています。
 

解説:「Sprint」とは?

ジャストシステムが2017年8月にリリースした、「わずか5分でターゲットとなる消費者に出会えるチャットインタビューサービス」で、インターネット上で定性調査のインタビューができます。従来のリアル・インタビューよりもはるかにスピーディーで低コスト、リアルタイム性があるのが大きな特徴です。

 
そこでのやりとりを見ても、GoogleではなくSNSでテキパキ検索したり、各SNSを使い分けたりと、情報の取捨選択方法、取り入れ方は進化しているのに、つながり的な話題はほとんど出てきませんでした。
 
そんなこんなでワタシ、「SNSはメディア化しているのでは?」と思っているんです。ざっくばらんに言うと、「SNSのつながりなんていらん、という人が多いんじゃないの?」ということですね。ガラケーと同じように、SNSも日本でガラパゴス的な進化を遂げちゃっているんじゃないの? で、そんな時代にニッポンのマーケッターはどうしたらいい? というのが今回のお題です。


 
 
 
 

今、個人と企業でSNSはどう使われているのか?

 

まず、MRCの定量調査から見ていきましょう。
 
 

個人のSNSの利用スタイル

 
半数以上は「投稿しない」
 
fa_report-monthly-20171207.pdf-000077
 
MRC参考調査:「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2017年11月度)」
 
個人の場合、半数以上は全くorほとんど投稿していないですね。頻繁に投稿する人は一部です。リアクションも熱心にする人は一部ですね。「インスタ映え」で盛り上がっているからでしょうか、インスタの投稿やリアクションが多いようです。
 
 

企業のSNS利用状況

 
オウンドメディアの所有率は13.3%
 
オウンドメディアグラフ
 
MRC参考調査:「マーケッターに聞く!オウンドメディア活用実態調査2015」
 
次に企業のSNS利用状況も。まず、SNSを含む「オウンドメディア」を持っている企業は13%。まだまだ情報発信している企業は少ないですね。
 
 
オウンドメディア所有で、Facebookページ利用は61.8%
 
所有しているオウンドメディア
 
オウンドメディアを持っている企業は、どんなメディアを持っているのかを見ると、複数回答ですがFacebookは6割強、Twitterは5割強、インスタは3割強という数字に。独自メディアやブログも多いですね。
 
でも、回答者(マーケッター)全体を母数にして各オウンドメディア所有率を見てみると、
 
 
全体でのFacebookページ所有率は8%
 
cooperatemedia
 
全然1割に届かないという結果に。意外と持っていないものです。
 
一方で、広告はどうかと言うと、
 
 
SNSのインフィード広告をやっている企業は16.6%
 
fa_report-marksns-20170316.pdf-000005
 
MRC参考調査:「マーケティング担当に聞いた!『SNS広告に関する実態調査』」
 
SNS広告の利用率は高いですね。オウンドメディア利用の倍以上。広告も確かにいいんですが、広告だけじゃなく、メディアとして情報発信もしてほしいところ。
 
それでは、定性調査のチャットインタビューも行いましたので、その模様も見ていきましょう。
 
 
 
sprint_face_a

■チャットインタビュー1■
Aさん/女性/20代前半/OL/未婚/東北在住
「リアルな『つながり』を増やすより『いいね』がいい」

 
Twitterは自分の今の気持ちや面白いこと、Instagramはデートや旅行で写真を撮って日記感覚で投稿するというAさん。
 
朝から見るのはTwitterだとか。
 
sprint_a01
 
見るのは友だちや芸能人のツイートで、あまりコメントはせず、写真付きのツイートに「いいね」することが多いとか。聞いていると、芸能人の情報が載った雑誌+友だちとやりとりするメッセンジャーアプリのようでもあります。Twitterは匿名でオープンなSNSですが、Aさんの使い方はLINEグループ+タイムラインに近いようです。
 
日記ライクに使っているというインスタについても聞いてみました。
 
sprint_a02
 
日記なので、毎日投稿かと思っていたら、週に1~2度の投稿だそうです。ただ、投稿に対しては、多くの人に見てもらって、「いいね」してほしいとか
 
ワタシの知り合いに雑誌の編集者がいるんですが、その人も「編集者はみんな記事の人気ランキングが気になる」と言ってました。「感想を書いてくれるのもうれしいけど、ランキングの順位や人数は気になる」と。Aさんのチャットを見て、メディアの人と同じ感覚なのかとちょっと驚きました。
 
それから、SNSのネットワーキング要素について。
 
sprint_a03
 
SNS友だちはリアルな、もともとの友だちが9割。ネットでのつながりでネット友だちになることはあっても、リアルなつながりに発展することはほとんどないとか。ネット友だちも数は少なそうなので、かなり冷静で慎重なノンアメリカンな使い方です。
 
次は、投稿を熱心にしているという人を募集してチャットインタビューしてみましょう。
 
 
 
sprint_face_b

■チャットインタビュー2■
Bさん/男性/20代後半/会社員/未婚/関東在住
「Twitterアカウントは猫&サッカー用、友だち用を分けています」

 
Twitterのみで1日10回程度、同居している猫の可愛い写真や、好きなサッカーチームの試合の感想などを投稿しているというBさん。友だちとの交流用と、外部向けのアカウントを分けて運用しているとか。
 
sprint_b01
 
完全にメディアとして運営されています。可愛い猫の写真はインスタのほうがTwitterより相性良さそうな気もしますが、たぶんBさんは言葉が好きなので、写真オンリーに近いインスタよりはTwitterのほうが場として好まれているんだという印象を持ちました。
 
編集者感覚だけに、ツイートへの反応は結構気にされています。
 
sprint_b02
 
「多くの人に拡散してもらうために、万人ウケしそうな」写真を投稿しているとか。そして、ネガティブな反応を受けて改善まで!
 
sprint_b03
 
SNSはもっと自分の表現という方向が強いイメージがありましたが、真摯な対応はプロフェッショナルです。「しかし」なのか、「だから」なのか、つながりは拒否されています。
 
sprint_b04
 
ネットの関係で完結しています。お仕事は医療関連の「普通のサラリーマン」ということですが、まるでメディア制作者のようです


 
 
 
 

企業自身も一歩踏み出すべし

 

今回、お二人の方にチャットインタビューしました。もちろん「サンプル数=2」という母数は少ないですが、定性データとして、感覚値として、「たぶん日本のSNSはメディアとして自己発信の意味が強く、つながりは嫌われてるな」と感じました。
 
Bさんが象徴的でしたが、仕事ではなく個人の感覚のまま、情報を発信し、拡散を目指して情報の品質を上げていく。
 
それっていわゆる「マイクロインフルエンサー」ですよね。有名人ではなく、個人がSNSを使って情報を拡散し、特定の層に影響力を持ちはじめるという。
 
参考記事:「STUDY HACKER」はやり言葉辞典/マイクロインフルエンサー
 
SNSはSocialなNetworkではなく、個人メディアの集合体というワケです。
 
さて、そんなガラパゴス的に進化した日本のSNS事情に対し、ワタシたちマーケッターはどうしていけばいいんでしょうか?
 
そうだ、じゃあこれからは「インフルエンサー」ではなく、「マイクロインフルエンサー」に情報を発信してもらえればいい!
 
じゃなくて・・・。
 
ワタシたちもBさんになればよいのではないでしょうか。SNSは情報収集の場、そして情報発信のための「メディア」。そこに「広告」を配信したり、「誰か」に語ってもらうのも、スピードを買うという意味では確かにメリットはあります。
 
でもそれだけでなく、企業自ら「自らの言葉」で「情報発信」しましょう。つまり、Facebookページ持ちましょう。インスタアカウント持ちましょう。Twitterページ開きましょう。
 
それをできれば代理店に投げるのでなく、「インハウス(内製)」で、自社でやりましょう。
 
なぜって?
 
その壱)自社の商品を知っているのは、あなた=自社 だから。
その弐)顧客の課題を知っているのは、代理店ではなく、あなた=自社 だから。
その参)つまり、価値のある情報発信をできるのは、あなた=自社 だから!
 
それに、ネガティブな反応に対しても真摯に向き合えるのは、結局のところ、あなた=自社だけですから。
 
当たり前のことばっかりですが、でも実際はやってるとこまだまだ少ないですよね。
 
たいへんそうですか? 難しそうですか? 大丈夫です。AさんもBさんもやってます! いきなりアクセス集中なんて考えず、まずマイクロインフルエンサーから始めてみませんか。というのが今回の結論です。
 
 
今回は「Sprint」というサービスを活用してインタビューを行いました。もし、こんなテーマでチャットインタビューをやってほしい!という方がいらっしゃったら、お気軽にFacebookページからメッセージをください。(まだほとんど反応ないので、採用される確率大です)
 
「Sprint」というサービスに興味がある方は、ぜひWebサイトをご覧ください。
 
 

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