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【 AI・IoT・RPA 】 ITの祭典「2018 Japan IT Week 秋」をマーケター目線でレポート

 
 
 
目次:


 
 
 
 

秋のIT Weekは新サービスの見本市

 
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業界の新しい動きがわかるビジネスショー。秋は春と並んで大型ビジネスショーが続きます。IT系だけでもたくさんあります。
 

  • ITとエレクトロニクス系の「CEATEC JAPAN」(幕張メッセ)
  • 日経主催で大手企業に強い「日経 X TECH EXPO」(東京ビッグサイト)
  • ゲームとエンタメ系の「TOKYO GAME SHOW」(幕張メッセ)
  • サービスロボットと製造ロボットの「Japan Robot Week」(東京ビッグサイト)

 
今回チェックしてきたのは、10月24日(水)~26日(金)に幕張メッセで開催された、「Japan IT Week」。下のように、AI、IoTをはじめ、数々のテーマで600社以上が出展する巨大イベントです。
 
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広ーい会場を隅々まで歩き回って、マーケター目線で新しいサービスや新しいテクノロジーをチェックしてきました。その中から5つ、印象に残ったトレンドやサービスを紹介します。


 
 
 
 

1位/RPAだよーん

 
ここ1~2年、AI人気で「AI・業務自動化展」の通路は満員電車のように激混みでした。しかし今回はすっかり落ち着いた雰囲気に。ようやくAIも一般化して、本当に実用化の時期を迎えたということですね。
 
それを一番体現していたのが、RPAですね。そもそもは「Robotic Process Automation」と難しい英語の略で、
 

認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組み

引用:Wikipedia

 
ということで、これまでは賢そうなイメージのブースが多かったのですが、今回の「IT Week」では、すっかり身近な弾けたイメージになっていました。
 
たとえば「ゴルゴ13」をイメージキャラクターに採用した「Robo-Pat」。
 
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Robo-Pat|株式会社FCEプロセス&テクノロジー
 
プログラミングの知識や経験がなくても、キーボードとマウスで操作する作業であれば、全て横断して自動化するロボ(アプリみたいなもの)ができることをウリにしています。その敷居の低さを表現するためか、「ゴルゴ」でプロっぽい空気を出しているものの、軽いトーンです。
 
もっと軽いトーンのブーンもありました。その名も「せるふRPA横丁」。屋台村を模したブースには、ゆるキャラ着ぐるみ(撮影時は休憩中。笑)が出没する、かなりカジュアルな雰囲気です。
 
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CELF|SCSK株式会社
 
「1ロボ(1端末の年間使用料)35,000円」という手軽さを前面に、ドラッグ&ドロップで各操作を自動化するアプリを作っていくサービスです。
 
さらにもう一歩進んで、一番インパクトがあったのが、「マクロマン」。ロボット風のキャラクターイラストが印象的な真っ赤なブースです。対応してくれる「エクセル女子」はビジネスショー出展者とは思えない、完全普段着ですし。
 
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MACRO MAN|株式会社エーアイエル
 
サービスもカジュアルで、「マクロマン」は、2018年11月6日に正式版がリリースされる、なんと無料のRPAソフトです。
 
無料と言っても、RPAとして基本的な機能は揃っています。

  • インターネット上の様々なサイトからデータを取り込み
  • Excelのシートに貼り付け
  • グラフ化し、
  • 関係者に同報メールする

といった一連の作業が自動化できます。
 
「もともと人材派遣会社ということもあり、ソフトは無料で、業務分析やスクリプト作成など、人材のサポートでマネタイズする形を採りました。エクセル女子の常駐派遣も行っています」(株式会社エーアイエル RPA推進チーム コンサルタント 若菜 李佳さん/写真・右)。エクセル女子には、業務分析してどこを自動化するかの提案から、自動化スクリプトの作成、運営、改善まで頼めるそうです。
 
ただ、自分たちでソフトを使うだけなら無料だそうなので、RPA導入を考えている方はお試しください。しかし、いよいよRPAも無料の時代に突入しました。コモディティ化、早いです。


 
 
 
 

2位/AIが上司になる日も近い!?

 
AI関連のサービスにも変化が見えます。これまではフルオーダーAIかAIチャットボットが多かったのですが、今回は個性のあるAI関連サービスが増えてました。ワタシが一番気になったのが、「AIクレームチェッカー」です。
 
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AIクレームチェッカー|AI sales 株式会社
 
多忙な上司に代わって、AIが膨大な量のメールや日報を全て分析し、クレームや失注、解約に繋がる危険度をスコアリングして、一定の点数以上のものを上司に通知するサービスです。
 
「これまで、担当者がクレームの予兆を見抜けず、上司が知った時には大問題、というケースを多く目にしてきました。しかし、上司が全てのメールをチェックするのは物理的に難しいでしょう。そこで、AIで小さな問題の段階で把握できるサービスをと考えて開発しました」(AI sales 株式会社 チーフ 新井 悟郎さん)
 
この手のサービスでよくある、NGワードをチェックするだけというタイプではなく、AIの言語認識でメールの文章を解析し、100万通を超える実際のメールで学習した危険度モデルに当てはめて点数化するそうです。
 
実際に導入した企業では「クレーム40%減」、「解約減少やリピート率増加で売上114%アップ」といた成果を挙げているところもあるとか。
 
こういったチェック業務は人間よりAIのほうが速くて安定しているので、中間管理職の業務はどんどん置きかわっていきそうです。AIに仕事をチェックされる日も遠くないということでしょうか。


 
 
 
 

3位/声でRPA

 
以前、VUI(音声ユーザーインターフェース)の記事をアップしました。
 
MRC参考記事:【 VUI 】音声ユーザーインターフェースが当たり前になった時、マーケティングはどう変わる?
 
そのVUIを使い、声で事務処理を指示する、音声RPAとも言えるのが、「ecat(イーキャット) CLOUD」です。
 
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ecat CLOUD|株式会社Fabric Arts
 
クラウドでのグループウェアの一種で、顧客情報管理や、売上集計管理、サイト更新管理、見積書・報告書・稟議書管理など、様々な機能があります。それをAIスマートスピーカー「Google Home」とリンクさせることで、声で操作できるようになるのです。アプリケーションの立ち上げやメニューの切り替え、検索などが使えます。
 
パソコンを声で操作するのは、意外と実用化されていません。最近のMacにはSiri、WindowsにはCortanaという音声アシスタントが搭載されていますが、できることは限定的です。一方、AIスマートスピーカーのGoogle Homeだけでは、声でしか教えてくれないから不便です。
 
そこで、Google Homeとのリンク機能が生きてくるわけです。
 
「実際に会社で使っていますが、マウスを動かし、ポインタを操作し、メニューやアイコンをクリックして、という手間がなくなって、仕事が楽になりました。手を動かさなくても画面がパッと切り替わるのは気持ちがいいです」(株式会社Fabric Arts Webソリューション Div アカウントGr 東原 佳波さん)
 
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最初にGoogle Homeとパソコンをリンクさせて、自分の声を覚えさせることで、自分以外の声には反応しないよう設定できるそうなので、セキュリティ的にも安心です。
 
ちなみに、オフィスで機械に話しかける気恥ずかしさは「慣れますね」とのことです。


 
 
 
 

4位/営業にもAIのチカラが

 
マーケ&セールス系で面白いサービスだと思ったのが、「eigyo intelligence」。トップセールスパーソンのセールストークをAIが学習し、普通の営業スタッフをスーパー営業に変身させることを目指しています。
 
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eigyo intelligence|ウルトラ株式会社
 
「依頼を受けた企業様の商談の録音、議事録、ロールプレイングなどを学習し、AIモデルを作成します。100商談ぐらいあれば、かなり賢くなります。そして実際の営業時に、お客様の声を音声認識して、どう答えればいいのか、PC画面にアドバイスが出ます。それに沿ってトークしていけば成果が上がるという仕組みです」(ウルトラ株式会社 クラウドアプリケーション事業統括 営業本部 営業本部長 黒田 辰治さん/写真・左)
 
画面を見ながら営業する形になるため、コールセンターへの導入が多いとか。ほかには自動車販売、住宅、金融などで使われていて、導入して申込獲得数が1.2倍になった会社もあるそうです。
 
ちなみに社名のウルトラは「売る虎」だとか。恐いぐらい売るよ、ということでしょうか。社名も思い切ってます。


 
 
 
 

5位/ハプティクス、覚えましょう

 
お次は、ビジネスショーらしく、新しいテクノロジーからひとつ紹介。それは「ハプティクス」。「触覚」という意味です。
 
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Soft MRF|株式会社栗本鐵工所
 
この写真を見ても何もわかりませんが、「ソフトMRF(磁気粘性流体)」のブースでは、触覚をデータ化し、人間が遠隔で感触を感じることができるIoT機器が展示されていました。
 
「ナノサイズの鉄微粒子、つまり磁石のようなものに磁場を与えると、固くなります。磁場の強さで固さが変わるので、その原理を利用して、物の固さや振動などの触覚を機器で測定したり、再現したりできます」(株式会社栗本鐵工所 技術開発室 技術企画・製品開発部 MRFグループ 齊藤 宏貴さん)
 
今、AIは目(画像認識)、耳(音声認識)はほぼ人間並みのレベルまで来ていて、口(音声生成)もかなり進化してきています。触覚が認識・再現できるようになれば、大きな市場が開けそうです。
 
現在のところ、VR(バーチャル・リアリティ)施設やゲームなどのエンタメ用途が多いそうです。引きの強さをコントロールする釣りゲームのリールなどですね。
 
将来的には、遠隔手術用のロボットアームや、トレーニング機器、義肢器具などへの応用が考えられているそうです。
 
「まだ実用化は始まったばかりで、私たちもどんな応用ができるのか、見通せていません。皆様からの『こんな使い方はできないか?』という声を期待しています」とのこと。
 
遠隔マッサージとか、いくらでも応用ができそうで、「ハプティクス」、将来有望です。


 
 
 
 

番外編/MRCもちょっと参加しています

 
最後に、MRCを運営しているジャストシステムもブースを出しましたので、少しだけ。
 
MA(マーケティングオートメーション)ツールのSATORI(サトリ)との共同ブースで、インターネット定量調査の「Fastask(ファストアクス)」と、チャットインタビューで定性調査の「Sprint(スプリント)を紹介しました。たくさんの方にお立ち寄りいただきました。ありがとうございました。
 
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と、「Japan IT Week 2018秋」で印象に残ったブースを紹介しました。ふらふらと会場を歩いているだけで、今IT界隈で起こっている動きがわかります。次回は2019年4月に開催されます。ぜひ新しい動きを実感してみてください。
 
「2019 Japan IT Week 春」
 
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。今回紹介した「インターネットの利用に関するアンケート」は、下記から無料でダウンロードできます。記事に共感いただけましたらシェアやFacebookページのいいね!もぜひ。
 
 
 

■Fastask(ファストアスク)とは?

fastask

ジャストシステムが提供するセルフ型ネットリサーチサービス。調査する企業が自分で質問を作成するスタイルで、ローコスト&スピーディな調査が可能です。従来調査の半額~10分の1の費用で、即日~数日で調査が完了します。

 
 

■Sprint(スプリント)とは?

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ジャストシステムが2017年8月にリリースした、「わずか5分でターゲットとなる消費者に出会えるチャットインタビューサービス」で、インターネット上で定性調査のインタビューができます。従来のリアル・インタビューよりもはるかにスピーディーで低コスト、リアルタイム性があるのが大きな特徴です。

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