おすすめマーケティング記事 おすすめ 2019.04.08

【 5Gとは? 】超高速モバイルネットワーク、5Gで第四次産業革命は遂に完成する!

 
 
目次:

 

 
 
 
 

そもそも「5G」とは?

 
通信系の用語って、ホントに素っ気ないですよね。3G、4Gと来て、今度は5Gだと盛り上がってます。なんとなく数字が多いほうが通信速度が速いんだろうなぁとは思うものの、LTEなんていうのもあって、混乱します。
 
ただ、速度が速くなるとベンリになりますよね。電車に乗りながらスマホで映画を見るなんて、ガラケー時代にはありえない話だったですから。そこで今回は、今年中には実用化される新世代移動通信システム「5G」の特徴と、それによって社会やビジネスはどう変わるのか、わかりやすく解説していきます。
 
まず、そもそも5GのGとは、「Generation(世代)」の略です。5Gとは第5世代の移動通信システム(モバイルネットワーク)を指します。だいたい10年ごとに新しいネットワークに入れ替わっていて、今まではこんな流れです。
 
mobile
 
ちなみにLTEとは、「Long Term Evolution」(長期的な進化)の略で、3.9Gとも呼ばれることでわかるように、3Gのアップデート版だったのですが、進化が早かったこともあり、国際機関が4Gとして認めることを決めたので、LTEは4Gと同じと考えて大丈夫です。 
 

 
 
 
 

5Gは超高速、映画を数秒でダウンロードできる!

 
4Gから進化した5G、その凄さは主に5つあります。
 
<1>超高速・大容量/4Gの10倍
 
5Gは1秒に10GBのデータ伝送能力があります。2時間の映画を3秒でダウンロードできるというから凄いです。理論値では4Gの10倍ですが、体感値では100倍高速だと言われます。一般的な光ファイバーでの接続より速いので、LANケーブルやWi-Fiがなくなるかもしれません。
 
<2>超低遅延/4Gの10倍の精度
 
5Gはデータ転送の遅延が1ミリ秒程度と言われています。要はほぼリアルタイムでデータのやりとりができるということです。このメリットによって、自動運転や遠隔手術などが可能になりそうです。
 
<3>多数同時接続/4Gの30〜40倍
 
5Gは1km四方あたり100万台が同時に接続できると言われます。通勤時の電車、昼休みの飲食店街、正月のお寺などでも通信状況がよくなりそうです。そして、これからのIoT時代、スマホだけでなく、様々な場所やモノがインターネット接続される動きが加速しそうです。
 
<4>高速移動可能
 
5Gは高速移動しても通信が途切れにくいと言われます。2027年に開業が予定されているリニア新幹線の時速500kmでも途切れないそうです。
 
<5>低消費電力/4Gの2〜3分の1
 
5Gは通信時の消費電力が低いことも特徴です。スマホのモバイルバッテリーが不要になるかもしれません。
 
※参考:総務省
 
なんでこんな凄いことが可能になるのか。技術的な進化は様々にありますが、最大の特徴は、「ミリ波」と呼ばれる、これまであまり使われていなかった高い周波数を使っていることです。電波の周波数は高くなるほど波長が短いのでスピードが速くなります。ミリ波は超高周波なので、超高速が可能になります。しかも利用者が少ないのでモバイルネットワーク用に広い帯域を確保できるため、通信環境が良くなります。車線の多い高速道路を走るようなイメージです。
 
一方で、ミリ波は速い分、まっすぐ進む直進性が強く、電波の届く範囲が狭いという欠点もあります。4Gは扇型に電波が伝わりますが、5Gは直線なので、障害物に弱いのです。そのため、人口カバー率99%以上という4G同様に日本の隅々までの通信エリアを維持するためには、基地局(アクセスポイント)を増やす必要があります。それには資金がかかるため、来る来ると言われながらも、なかなか実用化しなかったという事情があります。
 

 
 
 
 

5Gはアメリカvs中国の紛争の火種に!?

 
5Gの凄さが日本で最初に広く公開されたのは、2017年11月に行われたNTTドコモとPerfumeによる実験です。Perfumeのメンバー3人が東京・ロンドン・ニューヨークの3カ所に分かれ、同時にパフォーマンスする姿を5Gで送り、リアルタイム合成しています。5Gの超低遅延のメリットを受け、3人の動きは同じステージにいる状態と変わりません。
 
NTT_FUTURE EXPERIMENT JP
※参考:NTTドコモ|FUTURE-EXPERIMENT.JP
 
一般的な実用化は、アメリカが先行しました。2018年10月には、通信会社大手のベライゾンが一部地域限定で、5G対応の家庭用ブロードバンド「5G Home」を提供開始しました。そしてAT&Tが12月にモバイルで使える5Gネットワークサービスを開始しました。
 
ただ、ベライゾンは家の中でしか使えず、通信速度は通常で300MB/s、最大940MB/sと、5G規格の10GB/sという数字からは大きく見劣りします。AT&Tのサービスも同様です。これは、両サービスが5Gというよりは、4Gのバージョンアップ版だからだと言われています。実際に競合企業であるスプリントから「誇大広告だ」と訴えられる状態です。
 
本物の(?)5Gで一番進んでいるのは、政府が膨大な予算を投入して国内企業を支援している中国だと言われます。2019年中には5Gの大規模ネットワークを実現し、HUAWEI(ファーウェイ)を始めとする通信機器メーカーが、5G対応のスマートフォンを発売する計画です。
 
その状態にアメリカが横やりを入れました。2018年12月、ファーウェイの副会長が対イランの貿易制裁に違反したという容疑で、アメリカの要請を受けてカナダで逮捕され、以来欧米でファーウェイ外しが進んでいます。これはアメリカが5Gの覇権を中国に奪われないためだとも言われています。中国政府はアメリカを強く非難しており、国家間の外交紛争を起こしかねないほど5Gが今後のビジネスに与える影響が大きいと言えそうです。
 

 
 
 
 

日本での5G実用化はラグビーのワールドカップから

 
日本は当初、2020年の実用化を目指していましたが、オリンピック等を見越してか前倒しが決まり、様々な研究や取り組みが急ピッチで進められています。2019年はまず5G対応端末をキャリア側が用意して、実験も含めた限定的なサービスを開始し、2020年から本格的なサービス開始することになりそうです。
 
キャリア各社の動きを見てみましょう。
 
docomo_5G
NTT docomo|ドコモの5G
 
NTTドコモでは、2019年9月にプレサービスとして、ラグビー・ワールドカップ日本大会の会場で5G端末を無料で貸し出すことを発表しています。詳細は未定ですが、目の前で行われている試合にデータや映像を加味するAR(拡張現実)などが体験できる形になりそうです。
 
そして本サービスは2020年春にスタートする予定です。
 
 
au_5G
au|5G
 
KDDI(au)は、2019年中に一部エリアから5Gを導入する計画です。一般向けではなく、高精細映像配信やスタジアムソリューション、ドローン警備などの用途に限定されます。そして2020年には大容量モバイルサービスやリモートオフィス、遠隔操作など、4Gと連携しながら展開するとしています。
 
 
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SoftBank|5G
 
ソフトバンクも2019年夏以降、5Gのプレサービスを開始する計画です。福岡ヤフオクドームでプロ野球の試合の臨場感を360度VR(仮想現実)で体験できるサービスなどが考えられています。そして東京オリンピックにもサービスを提供し、本格的な全国展開は2022年を予定しているようです。
 
本格展開が遅い代わりに、ソフトバンクは5G技術に使われる「Massive MIMO」という、ひとりひとりに専用の電波を割り当てる新技術を前倒しで導入し、通信速度が遅くなりがちだった駅や繁華街などの人が多く集まる場所でも快適な通信を実現するとしています。
 
 
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楽天|楽天モバイルネットワーク
 
そして、これまでは3社独占だった携帯電話キャリアに、第4のキャリアとして参入が決まっている楽天は、最初から5Gを念頭にネットワークが構築されます。2019年10月に東名阪を中心に4Gネットワークでサービスを開始し、2020年のオリンピックまでには5G導入を開始する計画です。4Gから5Gへの移行は、インフラを変えるのではなく、ソフトウェアをアップグレードして行うという、世界的にも進んだ技術が話題になっています。
 
ちなみに「楽天モバイルネットワーク」がキャリア(MNO)、格安SIM(MVNO)である楽天モバイルはキャリアに移管予定と発表されています。
 

 
 
 
 

調査結果から見る「5G実用化で活性化するサービス」の現状

 
MRCでは、インターネット調査「Fastask(ファストアスク)」で、様々なマーケティングテーマについて独自調査を行っています。その中から、5Gに関連が深いサービスをご紹介しましょう。
 
MRC独自調査:「動画&動画広告 月次定点調査2018年総集編【トレンドトピック版】」(2019年2月7日)
 
5Gによって利用が増えそうなのが、動画配信サービスです。昨年9月の調査では、月額制動画配信サービスの利用率は「Amazonプライム・ビデオ」が首位、2位が「Netflix」、3位が「Hulu」、4位が「dTV」、同率5位が「NHKオンデマンド」と「Paravi(パラビ)」でした。
 
パラビは今回調査で初めて登場しましたが、TBS、テレビ東京、WOWOW、日本経済新聞が連携した動画配信プラットフォームで、オリジナルドラマも制作しています。
 
5Gでいつでもどこでも動画が視聴できるようになれば、テレビ番組も映画も垣根がなくなりそうです。
 
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スポーツ動画配信サービスも5Gで発展しそうなサービスです。視聴者がまるでグラウンド上にいるかのように観戦できたり、特定の選手の目線で観戦できたりと、高速&低遅延で、リアルタイムで行われるスポーツ動画の価値は高まりそうです。
 
現在、加入者は数%と少ないですが、5Gで観戦の魅力が高まれば、加入者も増えそうです。
 
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VR(バーチャル・リアリティ)も5Gによって発展を遂げる可能性を持っています。現在、映像コンテンツ、アミューズメント、ゲームなどが利用率が高いですが、10%に届きません。もっと手軽にスマホで楽しめれば、利用者が増えるでしょう。
 
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5Gのサービス価格も気になります。「フリーWi-Fi難民」という言葉がありますが、なるべく通信量制限にかからないよう、無料Wi-Fiがあるカフェを探して移動する人が多いというデータになっています。
 
5Gで通信量の上限を気にせず使えるような価格で収まってほしいところです。
 
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5Gの価格は、先行するアメリカのAT&Tの例では、専用の5Gモバイルルーターを500ドル(約5万6000円)にプラス通信費は15GBで月70ドル(約7800円)。同社の4Gのデータプランは10GBで50ドル(約5600円)なので、通信費は変わりませんが、ルーター代がかなり負担になりそうです。今後はルーターではなく、5G専用端末に変わるので、その価格が高くなることが予想されます。
 
日本での導入時にはどうなるのか、注目です。
 

 
 
 
 

5Gの実用化によって生まれるビジネスチャンス

 
5Gについていろいろ紹介してきましたが、最後に今後のビジネスにどの様に活かされるのかについて見ていきます。
 
ここまでの話だと、携帯の速度が速くなってスマホがベンリになるぐらいの話に思えたかもしれません。
 
しかし、5Gはここ数年のマーケティングやテクノロジーのバズワードの数々を繋ぎ、点を面にしていく可能性を持っています。
 

5Gで本当にブレイクしそうなテクノロジー

 
VR(仮想現実) 大容量の架空の空間データが伝達可能に
AR(拡張現実) 大容量のデータや映像がリアルタイムで伝達可能に
VUI(音声UI) 大容量の音声データがやりとり可能に
IoT 様々なモノやセンサーからのデータが安定的に伝達可能に
エッジコンピューティング 端末側で処理を行うことが高速データ通信によって可能に
ロボティクス 低遅延で遠隔操作が可能に
自動運転 低遅延でデータの送受信ができ、高速移動時でも安定接続が可能に
 
現在のテクノロジーの進歩は、多くがコンピュータ・ビッグデータ・インターネットを起点としています。コンピュータの性能が上がり、ビッグデータは揃いましたが、インターネットの速度や安定性がボトルネックとなり、上のようにブレイクしきれないジャンルがあります。そこを解消できる5Gは、第四次産業革命というパズルの最後のピースになるかもしれません。
 
そんな期待から、業界を問わず5Gを使ったビジネスチャンスを探る動きが出ています。4G登場時、キャリアや電機メーカー、動画サービスといったBtoCの一部業界だけが盛り上がっていたのとはかなり異なっています。
 
通信キャリアも5Gでは個人向けというより、企業向けのアピールを続けています。たとえばソフトバンクは、2018年5月から「5G×IoT Studio」お台場ラボというショールームを開設していますが、対象は5GとIoTを合わせて新しいサービスを生むための実験をする企業のみ。一般の消費者は入場できません。NTTドコモやKDDIも同様の拠点を持っています。
 
総務省の試算によると、日本国内の5Gによる経済効果は約47兆円と算出(※1)しています。韓国の年間国家予算が47兆円ぐらいですから、ものすごい規模です。
 
 

交通=21兆円

 
一番大きいのは交通分野で、21兆円。5Gによって自動運転のネックのひとつだった通信の安定性と低遅延がクリアになりそうです。自動運転が実現すれば、交通渋滞の低減や、交通事故の低減、運転時間の有効活用など、大きな経済効果がありそうです。
 

製造業・オフィス=13.4兆円

 
「スマートファクトリー」という用語がありますが、工場内の設備やセンサーを5Gで接続し、IoTやAIを使っての不良品の検出など、リアルタイムな制御やメンテナンスが可能になると予測されています。このようなオペレーションの最適化、在庫の効率化などで、工場はさらに自動化が進みそうです。
 

医療=5.5兆円

 
医療も経済効果が大きな分野です。各種センサーやウェアラブルデバイスなどのIoT機器を活用し、将来の病気リスクを予測して対応する予防サービス市場が創出されることなどが予測されています。
 

流通=3.5兆円

 
「Amazon Go」の登場で盛り上がりましたが、流通業界では無人店舗に注目が集まっています。買い物かごに入った商品をカメラやセンサーで読み取り、サーバーで認識して自動で決済する流れですが、大容量のデータを安定的に送受信するために5Gが活躍しそうです。
 

スマートホーム=1.9兆円

 
工場同様、家も自動化が進みそうです。その先には、スマートシティという概念もあります。たとえばエネルギーなどは各家庭のスマートメーターのデータを5Gで集め、効率的な配分を行うなどが考えられています。
 
ほかにも、教育や建設、農林水産業など、全産業に影響を及ぼしそうです。イギリスの調査会社IHSマークイットの予測では、5Gの経済効果は2035年までに最大で12兆3000億ドル(約1400兆円)に上る(※2)とされています。AIや各種技術と合わせて、産業革命レベルの変化が起こると考えている専門家も多いようです。
 
※1:総務省(PDF)
※2:IHS Markit
 

 
 
 
 

まとめ

 
夢のような5Gの世界を紹介してきました。5Gのメリットを最大限引き出すことが出来れば、私たちの生活は劇的に変化思想です。そしてビジネスも大きく変わりそうです。ただ、2019年や2020年に実用化される5Gは4Gのバージョンアップ版と言えるレベルに留まりそうです。2021年〜2022年から本格的に上の5つのメリットを享受できるサービスが誕生すると思われます。
 
まだ少し時間がありますので、本格導入の際に乗り遅れないように、自社のビジネスを組み直す必要がありそうです。
 
 
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