おすすめマーケティング記事 おすすめ 2019.10.15

【 比較表つき 】店舗オーナー必見!スマホ決済を導入するための仕組みとメリット、チェックポイントまで徹底解説

 
 
目次:

 

 
 
 
 

「100億円あげちゃうキャンペーン」で一気に知名度を上げたスマホ決済

 
2018年12月、QRコード決済サービスの「PayPay(ペイペイ)」が行った、購入金額の20%を還元する「100億円あげちゃうキャンペーン」は衝撃的でした。
 
実は、同じくQR決済のプレーヤーである「LINE Pay(ラインペイ)」がPayPayより先に20%還元キャンペーンを行っていました。しかし、還元額の上限が1000円でほとんど話題にならず。一方、PayPayは上限が5万円、しかも何回でも20%還元という超太っ腹だったので、大きな話題となりました。
 
真っ赤なバックに赤い眼鏡をかけた宮川大輔さんの人形が記憶に残っている人も多いでしょう。
 
PayPay還元キャンペーン
写真引用:PayPay(キャンペーンは終了済)  
 
これでQRコード決済の知名度が上がり、利用者が急増したことで、数多くのスマートフォン決済サービスが産声を上げ、同様の(でもそこまで太っ腹ではない)あげちゃうキャンペーンを行っています。
 
さらに、2019年10月の消費税増税では、10%に上がった後の消費の冷え込みを恐れた政府が、「キャッシュレスなら2%あげちゃうキャンペーン」を行います(正式名「キャッシュレス・ポイント還元事業」)。
 
参考サイト:キャッシュレス・ポイント還元事業|公式サイト
 
2%か5%という地味な還元率ですが、キャッシュレス決済なら現金より安くなりますよという還元策です。政府が行うキャンペーンということで、現金主義の日本でも、スマホ決済を中心としたキャッシュレス決済が今以上に浸透しそうです。
 
この記事では、熱い注目が集まるスマホ決済について、MRC独自調査の結果も含め、仕組みから人気度、事業者選定の方法まで、主に店舗やECサイトをお持ちの方、決済端末関連のメーカーの方などに役立つ情報をご紹介します。
 

 
 
 
 

スマホ決済の仕組み、決済方法ってどんなものがある?

 
さきほど出てきたPayPayもLINE Payも、キャッシュレス決済の中の、スマホ決済の中の「QRコード決済」という種類です。
 
スマホ決済は、大きく3種類に分けられます。
 
 

1)非接触IC決済

 
「おサイフケータイ」など、電波で店舗の読み取り機と無線通信し、お客様のスマホ内に登録されたクレジットカードや電子マネーで決済する方式です。通信は、NFC、Felica、Bluetoothなど、いろいろあります。「SUICA(スイカ)」「楽天Edy(らくてんエディ)」などが代表的です。
 
 

2)キャリア決済

 
携帯電話の通信会社(キャリア)のIDとパスワードを使って、商品の代金などをスマホの通信料金とまとめて支払う決済方式です。仕組みは間に決済会社が入る場合などで違いますが、店が料金を入力してバーコードを作成し、それをお客様がスマホで読み取り、キャリアのID、パスワード、暗証番号で認証して決済する方式です。d払い/ドコモ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い、ワイモバイルまとめて支払い、があります。
 
 

3)QRコード決済

 
スマホでQRコードを読み取って決済する方式で、QRコードを店側で提示してお客様がスマホで読み取って決済する「ユーザースキャン」タイプと、お客様のスマホでQRコードを作成して店が読み取る「ストアスキャン」タイプとがあります。決済事業者によって両方か、もしくはどちらか決まっています。
 
QRコードはもともと日本のデンソーが開発した技術で、オープンソース化されたことで世界に広まり、主に中国で決済の主役になりました。日本では2014年頃からLINE payや楽天ペイにQRコード決済機能が登場し、その後、PayPayやメルペイなど後発サービスが続々と登場しています。今では紹介しきれないほどたくさんの事業者が参入し、ユーザー獲得を競っている状況です。
 
では、実際にどの程度使われているのか? どのサービスが人気なのか? データで見ていきましょう。
 

 
 
 
 

【調査報告】スマホ決済の普及率は? どの会社が人気?

 
MRCでは、定点観測のために、Eコマースやスマホのアプリコマースについて、インターネットリサーチサービス「Fastask」を使い、毎月定点調査を行っています。
 
Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2019年6月度)
MRC独自調査:「Eコマース&アプリコマース 月次定点調査(2019年6月度)」
 
スマホ決済についても質問していますので、ご紹介します。
 
 
 
 
●スマホ決済がダントツの伸び率
 
現金以外の決済方法について
キャッシュレス派の人への、どんな決済手段を使っている? という質問に対し、使っている人が多かったのは、クレジットカードと電子マネーです。スマホ決済の利用率は27.4%で、4人に1人という数字です。しかし、1年前の調査(赤帯)と比べると、他は利用者が横ばいか減っているのに、スマホ決済は10%以上増えています。
※複数回答。
 
 
 
 
●10代はデビットカードとスマホ決済
 
現金以外の決済方法について
その回答を、性別・年代別のクロス集計で見てみると、クレジットカード利用者が少ない10代は、デビットカードとスマホ決済の利用率が相対的に高くなっています。逆にスマホ決済の利用率が少ないのはシニア層。50代で一気に10%以上も数字が下がります。それから、女性は商品券・ギフト券の利用率が高いのも特徴です。
 
 
 
 
●最もよく使う決済、10代はスマホ決済が優勢
 
現金以外の決済方法について
 
日常的に使うキャッシュレス決済のうち、最も多く使う決済方法を見てみると、
 

クレジットカード 69.9%
カード型電子マネー 17.0%
スマートフォン決済 6.7%

 
という順番です。1つだけ選ぶ場合には、スマホ決済の比重が高くなっています。
 
これは、クレジットカードが持てない人が多い10代が14.5%と、全年代平均の2倍以上の数値だからでしょう。40代も10%と高くなっています。あげちゃうキャンペーンで使ってみた人が定着したり、今はキャッシュレス手段がQRコード決済しかないという店も多いので、存在感を増していると考えられます。
 
 
 
 
●利用者が多いのは、LINE PayとPayPay
 
利用しているスマートフォンの決済機能
 
スマホ決済で実際に利用しているサービスも聞きました(複数回答)。

1)LINE Pay 41.2%
2)PayPay 38.8%
3)楽天ペイ 30.6%
3)楽天Edy 30.6%
5)iD 22.4%

 
早くからスマホ決済に取り組んできた「LINE Pay」、後発ながら大型還元キャンペーンを行って今も各種チェーンやブランドなどと組んでキャンペーンを連発している「PayPay」がほぼ拮抗した数字です。
 
楽天は2009年にEdyの株式の過半数を取得し、別会社として2019年4月に楽天ペイメント株式会社を設立しています。楽天Edyは前払いのチャージ式でカードが主流なので、楽天ペイはスマホアプリを中心に、楽天Edyも楽天カードも楽天ポイントもワンストップで利用可能にしようという戦略のようです。
 
上位3社はITの巨人企業(PayPayはソフトバンク系)が並びました。
 
 
 
 
●女性はLINE Pay、男性はPayPayが最多
 
利用しているスマートフォンの決済機能
性別、年代別のクロス集計で見てみると、女性は「LINE Pay」を利用している人が最も多くなり、なんと50.4%。キャッシュレス派に限るとはいえ、半数を超えます。男性は「PayPay」が38.4%でトップに来ます。
 
年代別では、全体に10代の数値の高さが目立ちます。決済は同じものを習慣的に使い続けていくことが多いので、若年層の数値が今後に大きな影響を与えます。
 
このデータを、自店舗の顧客層と比べてみて、自店に合っているサービスはどれかをチェックしてみてください。
 

 
 
 
 

スマホ決済サービスがどんどん増える理由とは?

 
上のデータに出てきたサービス以外にも、スマホ決済の事業者はいろいろあります。短期間にこれだけ増えた理由は、もちろんインターネットとスマホの浸透が効いていますが、ほかにも大きく2つ考えられます。
 

1)日本はキャッシュレス後進国

 
ネット通販の比重が今より高まり、リアル店舗も今後無人化が進むだろうことを考えても、キャッシュレスの波はもう押し戻せないでしょう。そこで、経済規模が大きく現金主義(キャッシュレスが進んでいない)日本では、まだ市場参入の余地が大きい、ブルーオーシャンだと判断されていると考えられます。たとえば、キャッシュレス比率が98%とも言われる韓国で今から参入することを考えれば、28%の日本は未開の地に見えるでしょう。
 

2)金融は利益率が高いビジネス

 
製造業や小売業などと比べて、決済などの金融業界は利益率が高いビジネスです。そして、キャッシュレスであれば、データのやりとりで手数料を稼ぐビジネスモデルなので、規模が大きくなってもそれほど人件費や固定費が上がりません。なので、PayPayのように大盤振る舞いしてでも、今のうちに地位を築いてしまおうと考える企業が多いのです。
 
一方、サービスを導入する側の店舗にとってもメリットがあります。店舗目線で見ていきましょう。
 

 
 
 
 

店舗がスマホ決済を導入するメリットは?

 
これまでの決済方法と比べて、インターネットとスマートフォンというテクノロジーの進歩を前提に考えられているため、店舗にもいろいろとメリットがあります。
 

<vs 現金>

 

●紛失や盗難の心配が少ない

金でなくデータなので、紛失したり、盗難されたりするリスクはかなり少なくなります。
 

●釣り銭の用意を減らせる

意外に負担の大きい釣り銭の準備に煩わされることがなくなります。閉店後のレジ締めの負担も減らせますので、スタッフの作業負担は軽くなります。
 

●衛生面で安心に

雑菌や汚れが心配される現金を触ることがなくなれば、衛生面でも安心です。特に飲食店にとっては大きなメリットではないでしょうか。
 

<vs クレジットカード・デビットカード・電子マネー>

 

●初期負担が少ない

スマホ決済は、お客様のスマホを活用するため、特にQRコード決済では、専用の端末を置かず、手持ちのPCやタブレット、スマホで決済手続きや管理が可能になります。導入時のコストをグッと抑えることができ、機器の設置スペースも節約できます。
 

●決済手数料が無料のサービスも

シェア拡大を目指して、決済手数料が無料となっているスマホ決済サービスも多くあります。クレジットカードであれば中小企業の場合は3〜7%、デビットカードなら1〜2%と言われますので、大きなメリットです。
 

<全般>

 

●スマホ決済指名の来店が期待できる

スマホ決済は今、ポイント還元やクーポンなどのお得がたくさんあります。そのため、どうせなにか買うならスマホ決済のできる店で、もしくはポイントを使いたいからスマホ決済のできる店で、という需要があります。
 

●中国人向けインバウンド集客はQRコード決済で

QR決済先進国の中国では「Alipay(アリペイ)」、「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」というQRコード決済が大きなシェアを占めています。日本に来ても、慣れ親しんだQRコード決済を使いたいという人が多いでしょう。
 

 
 
 
 

店舗がスマホ決済を導入するデメリットは?

 
一方で、店舗にとってのデメリットもあります。
 

●スマホがないと使えない

スマホ決済なので、スマホを持っていない、持っていてもバッテリー切れの場合は決済ができません。
 

●電波の弱いところでは時間がかかる

4Gや3G、Wi-Fi(無線LAN)で通信できないと決済できません。そのため、携帯の電波状況が悪い、導入した公衆Wi-Fiの電波が弱いといった場合は、なかなか決済が完了しない場合があります。
 

●決済手続きが面倒

スマホアプリを立ち上げて、QRコードを読み込んで、料金を入力して、など、他の決済手段に比べ、スマホ決済、特にQRコードコード決済は手続きが面倒です。
 

●QRコード不正がある

新しい技術には新しい犯罪が付きものです。QRコード決済のユーザースキャンで、印刷したQRコードを使う場合(静的コード決済)、そのQRコードに別のQRコードコードを貼り付けて偽装し、第三者にお金が行ってしまうという事件が中国などでは起こっています。
 

●お金の流れが可視化される

これは当然の義務ですが、現実には現金商売からキャッシュレス化すると、税務署等に補足されることから、導入をためらっている店舗もありそうです。
 

●今後の決済手数料がどうなるか不透明

今はキャンペーン期間なので、初期費用ゼロ、決済手数料ゼロになっていますが、ゆくゆくは有料化することは確実です。たとえばPayPayのユーザースキャン方式のQR決済の場合、2021年9月30日まで無料というアナウンスがされています。それ以降は有料化されるでしょう。たぶんクレジットカードや電子マネーより安い決済手数料になると思われますが、長期契約はためらう状況です。
 
と、メリット・デメリットを踏まえて、次は事業者選びについて見ていきます。
 

 
 
 
 

スマホ決済の事業者選定で欠かせないチェックポイント

 
最後に、店舗が実際にスマホ決済を導入する際に押さえておきたいチェックポイントを上げておきます。今お得なQRコード決済大手3社の比較表も参考にしてください。
 
●スマホ決済の導入前チェックポイント

□ ユーザー数、実際の利用者数をチェック
□ 導入時の初期費用をチェック
□ 決済手数料をチェック
□ 必要機器をチェック
□ 入金時期や振込手数料をチェック
□ 自社の特徴と合っているかをチェック

 
現在、QRコード決済サービスは乱立していて、それぞれコストや入金タイミングなどが異なります。上記のチェックポイントを参考に選んでみてください。
 
その際、無理にひとつのサービスに絞る必要はありません。QRコード決済であれば、初期費用は実質無料で、書類作成などの負担もそれほど大きくありません。複数のサービスを申し込み、売上状況や使い勝手を見て、取捨選択していくことも賢い選択と言えそうです。
 
●QRコード決済、大手3社の比較表

  LINE Pay PayPay 楽天ペイ
利用者数 約3000万人 約900万人 非公開
利用可能店舗 約130万店 約70万店 約120万店
初期費用 実質無料 実質無料 実質無料
決済手数料 無料(期間限定) 無料(期間限定) 3.24〜3.74%
入金時期 月末締め翌月末払い 翌日〜翌々日 翌日〜翌々日
振込手数料 無料 無料(期間限定) 無料〜210円
クレジットカード、電子マネー決済 × ×
使用端末等 専用据置端末もしくはスマホorタブレット+アプリ、(必要なら)StarPay端末やPOSのレジ改修 スマホorタブレット+アプリ、売上確認用PC・タブレット スマホorタブレット+アプリ、(必要なら)クレカ等用カードリーダー
POSレジアプリ Airレジ BCPOS スマレジ等多数可能
導入日数 10営業日 Alipay 1週間程度
インバウンド向けQR決済 WeChat Pay Alipay ×
特徴 利用者の多いLINEアプリで決済可能(専用アプリも)。決済後、LINEの友だちに追加され、情報配信が可能 中国でNo.1の「アリペイ」に対応し、期間限定で決済手数料が無料。キャンペーンが多いので集客が期待できる クレカ、電子マネー、楽天ポイントなど、万能に使える。楽天ポイントを貯めたいお客様にアピールできる

LINE Pay
PayPay
楽天ペイ|実店舗決済
 

 
 
 
 

終わりに

 
スマホ決済の仕組みやメリット・デメリットは理解できましたでしょうか?
 
仕組みに加えて各社のプロモーションやキャンペーンにも目が離せないスマホ決済。これから導入が進む時期であり、今後新しいサービスが登場したり、機能が追加されたりといったことも起こるでしょう。今後もますます普及が期待されます!
 
これからは、スマホ決済未対応の店舗は敬遠されるなんてことがもっと増えてくるかもしれません。初期費用や決済手数料が安く、国からのポイント還元もある今が導入の大きなチャンスと言えそうです。
 
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