第5回「スクリーニング調査時における設問例」
今回も引き続き「スクリーニング」がテーマです。非常に利用頻度の高い「スマートフォン利用者」を抽出する設問を例にして、理解を深めていきたいと思います。
マーケティング担当第4回目の「乳幼児・小学生などの子供がいる家庭を絞り込むには?」が終わってから、スクリーニング調査にとても興味を持ちました。
リサーチャーそれは好都合ですね。なんと今回もスクリーニング調査についてやっていきます。設問設計時にありがちな例をお教えします。まずは「現在スマートフォンを利用している方」を抽出したい場合に作った以下の設問を見ていきましょう。
マーケティング担当質問が直球過ぎるような気がします。
リサーチャーその通りです。この設問だと「これはスマートフォンを持っている人だけに聞きたい調査じゃないのか」というようなバイアスがかかる恐れがあります。
マーケティング担当調査の意図が見え過ぎると、それを先読みして、設問を省略したり、早く終わるように回答になってしまいますよね。
リサーチャー上記のアンケートでは、バイアスが入るから、適切なスクリーニングができない可能性があるんですね。
マーケティング担当「はい」とか「いいえ」の回答だから、意図が見え隠れするんじゃないですか?
リサーチャーすごくいい指摘です。「はい」や「いいえ」を変えて、さらに設問も「スマートフォンを利用」という聞き方を変えて、さらにフラットな視点を回答者に与えるようにしていきましょう。全てを改良していくと、以下の調査票になります。
マーケティング担当素晴らしいですね。バイアスが軽減されて、適切にスクリーニングできそうです。
リサーチャー本調査で確度の高いデータを得るためにも、スクリーニング調査は非常に重要です。そのためにも、バイアスを回避した設問と回答作りを意識していきましょう。今回は以上になります。
マーケティング担当常にフラットな視点を持ち続けて調査票作りを行っていきます。今回もありがとうございました。
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